NO. 709
坂名:山王坂、鹿島坂
住所:東京都千代田区永田町

今回は、千代田区永田町にある山王坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、国会議事堂のすぐ東側にあり、最寄り駅でいえば、東京メトロ・国会議事堂前駅ですね。
前回取り上げた山王切通坂【NO.708】からなら東側の坂下すぐの場所でした。

[坂下あたり様子と山王祭]


山王坂【NO.709】1
写真1

まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
このすぐ背後に日枝神社や前回取り上げた山王切通坂【NO.708】があるという立地具合でした。

坂道自体はまっすぐで、やや傾斜のある形状でしたね。

山王坂【NO.709】2
写真2

こちらはほぼ11年前に撮ったものですけど、日枝神社の山王祭での祭礼行列の様子です。(写真2)
場所はまさにこのあたりですね。

このあと触れますけど、日枝神社と山王坂はかなり深い関係ということもあり、こういう景色も坂道で見られるというわけのようですね。

[坂上あたりの様子と坂名について]


山王坂【NO.709】3
写真3

一気に坂上まできて、坂下方向を見てみました。(写真3)
高低差はけっこうある割にまっすぐなので、ここからでも坂下あたりがよく見えていましたね。

またここは両側に衆議院第一議員会館と衆議院第二議員会館が隣接していて、背後には国会議事堂があり、まさに国政の中心地帯にある坂道とも言えるかもですね。

ちなみに坂名については、現地に由来などが書かれた坂の碑がありました。
いつものように抜粋させていただくとですね、
『江戸時代、小玉社(日枝神社)の西側には、外堀の一部である沼池があり、赤坂側から入ることができませんでした。そのため、この坂道は山王社の表参道として利用されたことから名付けられました。坂上には第一鳥居が、坂下には第二鳥居があり、坂の北側には門前町屋が並んでいました。将軍やその名代を務めた大名たちも、この坂道を通って、山王社に参詣していました。』
とありました。

ということは、この坂上あたりにどどんと第一鳥居があったということなんでしょうね。
しかもかなりの昔から。

山王坂【NO.709】4
写真4

あと坂上には、坂の碑とは別に、坂名が書かれた石柱(?)がありました。(写真4)
しかも、こちら、見た目はレトロですけど、夜になると「山王坂」と書かれた部分が光る照明装置でもあるんですよ。
場所が場所だけに、さすがに手の込んだつくりをしているとも言えそうですね。

山王坂【NO.709】5
写真5

そして、写真1の背後をみると国会議事堂も見えていました。(写真5)
正門は建物の奥なので、こちらは裏手側の眺めになりますね。

[坂道からの花火]


山王坂【NO.709】6
写真6

地図を見ていると、ここはちょうど明治神宮外苑のほうに向かって下っている坂道なんですよね。(写真6)
そんなわけで、昨年の明治神宮外苑花火大会の日に山王坂から花火が見えるかどうか調査してみたところ、なんとか上のほうだけ見えていましたよ。(^^)  

ただ予想ではもっと大きく見えるかも?と思っていたんですけど、地形要素もあるのか写真4の感じが最大の見え具合でしたね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図:東京都千代田区永田町


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