NO. 707
坂名:新坂、遅刻坂
住所:東京都千代田区永田町

今回は千代田区永田町にある新坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、東京メトロ丸の内線・赤坂見附駅の出口からすぐの場所にある坂道です。
前に取り上げた富士見坂【NO.10】や牛鳴坂【NO.139】からも徒歩5、6分という距離感のところにある坂道です。

[坂上あたりの様子と坂名について]


新坂【NO.707】1
写真1

まずは坂上あたりの様子です。(写真1)
写真1右側にメキシコ大使館、左側に東京都立日比谷高等学校があるという立地具合の場所でした。

坂道自体は坂上あたりは幅は狭く、そこから左にカーブしながら下っていく形をしていました。
両側の石垣もいい感じでしたね。

坂名については、写真1でも見えているとおり、坂名由来も書かれている坂の碑がありました。
いつものように抜粋させていただくとですね、
『江戸時代には江戸城の外堀があったため、この道はありませんでした。一八八四年(明治十七年)に参謀本部が作成した地図では、溜池の方へ下る現在の形に近い道が確認できます。外堀と溜池の埋め立てで、新しく出来た坂道ということから名付けられました。すでに明治三十年頃には新坂と呼ばれていました。』
とありました。

坂道のできた時代については、今昔マップや江戸時代の古地図を見てみても、由来どおりの感じでしたね。

[坂下あたりの様子]


新坂【NO.707】2
写真2

一気に坂下あたりまできて坂上方向を見てみました。(写真2)
このあたりの傾斜はそれほどではなく、雰囲気も坂上あたりとはガラッと変わっている感じでしたね。

そして写真2背後へ50mほどのところに東京メトロ丸の内線・赤坂見附駅の入口があるということで、そういう視点で見ればこの坂上と坂下の雰囲気の違いは興味深いですね。

新坂【NO.707】3
写真3

写真2の右側にはプルデンシャルタワー という超高層ビルが隣接していて、すこしばかり見上げてみました。(写真3)
このビルは坂道の途中からは地形的に見えないので、余計にそのコントラスト感がすごかったですね。

ということで、今回は、昨日、ブラタモリでこのすぐそばにある青山通り沿いの富士見坂【NO.10】や牛鳴坂【NO.139】が取り上げられていたこともあり、たまたま調査していた場所ということで取り上げてみました。

地図:東京都千代田区永田町


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