とある街の風景458
住所:兵庫県神戸市中央区二宮町

今回は、以前に取り上げた地獄坂【NO.463】の記事を書いたあとに、神戸高校つながりで気になっていた場所を訪れたときのことでも。

[一中のくすのき]


「一中のくすのき」と坂道1
写真1

以前に取り上げた地獄坂【NO.463】の記事にて、「あとは、文学以外でぱっと思いつく方といえば、ソニー創業者の井深大氏も神戸高校を卒業されてますよね。この景色が、ソニーにどんな影響を与えたのか、なんて意味不明な妄想してしまいましたね。(^^)」なんてことをさらりと書いてみたのですけど、その後、ソニーのことも含めて創業者のひとりである井深大氏のことをすこし調べてみたら、どうやら氏がいたころの神戸高校(兵庫県立第一神戸中学校)は地獄坂【NO.463】に隣接している場所の時代ではないのかもということがわかり、それならどこだということで、たどりついたのがここなんですよ。(写真1)

現地には「一中のくすのき」と書かれた石板とくすのきがあり、かつてこの地に第一神戸中学校があったことを記録しているというような説明もありました。
石板とくすのきは、写真1でいえば、横断歩道の奥に見えているのがそれですね。

場所でいえば、JR三宮駅から北東に徒歩10分ほどのところにある生田川公園のすぐ西側です。
最近取り上げている北野異人館街にある坂道からでも同じくらいの時間でこれますね。

ちなみに今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治43年の地図には、写真1でいえば右側の地に中学という記載があり、目の前のくすのきは昭和57年に生田川右岸道路拡幅のために今の場所に移植されたということなので、そういう意味でもあっていると思います。

なので、地獄坂【NO.463】の上記であげた記述は一部訂正しないといけないことになりそうですね。

[生田川沿いの坂道]


「一中のくすのき」と坂道2
写真2

こちらは写真1の背後の様子です。(写真2)
左右に走っているのが神戸を東西に横切っている山手幹線なので、まさに山側を見ているという具合ですね。

おかげで印象的な坂道風景も楽しめました。
なおこの坂道は、このまま上がると新幹線の駅もある新神戸駅までつながっているという立地具合でした。

「一中のくすのき」と坂道3
写真3

せっかくなので、もうすこし山側(北側)に上り、坂上方向を見てみました。(写真3)
このあたりだと坂道具合もわかりやすいですね。
奥には新神戸駅の駅舎や六甲山も見えていい感じでした。

あとはうわさのタワマン(噂とはタワマン空室税のやつですね)と六甲山の関係がなんとも不思議な感じでしたね。

ちなみにこの道路は今昔マップで古地図も見てみると、昭和52年の地図から記載がありました。
なので、昔はもっと道幅も狭くて隣接する生田川も間近に感じられる坂道だったんでしょうね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図:兵庫県神戸市中央区二宮町


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