NO. 683
坂名:天神坂
住所:兵庫県神戸市中央区北野町

今回は、神戸市の中央区北野町にある天神坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、北野異人館街にあり、三宮駅からなら北西に徒歩11分くらいのところにあります。
また北野坂からなら、坂上から徒歩1分くらいのところにありますね。

ちなみにこの坂道は2011年にみちくさ学会の記事で取り上げていますが、このブログでは取り上げていない坂道となります。

[坂下あたりの様子と坂名について]


天神坂【NO.683】1
写真1

まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
距離は比較的短い坂道で、坂道沿いは写真1で見えているようなしゃれた舗装がされていました。
遠くには六甲山の山肌が見えているのもいいですね。

坂名については、神戸市の道路愛称のHPや現地の観光案内看板に記載がありました。
由来については坂上に北野天満神社があるからという説が有力ですね。

天神坂【NO.683】2
写真2

写真1でも右上に見えていましたけど、「旧パラスティン邸」という洋館が隣接していました。(写真2)
明治末にロシアの貿易商、パラスティン氏の邸宅として建てられた洋館で、現在は喫茶店として営業しているとのこと。
なおこの洋館は、神戸市指定の伝統的建造物(No.12)でもあるらしいですね。

[坂上あたりの様子と北野天満神社]


天神坂【NO.683】3
写真3

一気に坂上あたりまできて、坂下方向を見てみました。(写真3)
景色もそれなりに開けていて、いちおうここからでも坂下あたりが見えていて、けっこうな高低差でしたね。

天神坂【NO.683】4
写真4

写真3の左側に隣接していた洋館です。(写真4)
「旧レイン邸」といい、1900年(明治33年)にレイン氏によって建てられた館だそうです。
2004年までは一般非公開だったらしいですが、現在は結婚式場として使われているようですね。
ちなみにこちらも神戸市指定の伝統的建造物(No.13)とのこと。

天神坂【NO.683】5
写真5

そして、やっとですね、坂上にある北野天満神社の様子です。(写真5)
異人館街の中にあるところが興味深いですが、その歴史はかなりのもののようでした。

北野天満神社のHPによれば、『治承4年(1180)の6月、平清盛公が、京都から神戸に都を移し、「福原の都」を造るに当たって禁裡守護・鬼門鎮護の神として、京都の北野天満宮を勧請して祀られたことが当社の始まりです。平安時代から続く非常に古い歴史を持ち、人々から篤い尊崇を受けております。』とのこと。

平清盛由来の神社だったんですね。
このような神社が異人館街の中にあるとは、やはり興味深いですね。
そういう意味では、北野天満神社は異人館街ができるずっと前からあったわけなので、昔、ここに住み始めた異国の人たちもこの歴史にあやかったんですかね。(適当な妄想ですけど。)

ということで、今回はこんな感じです。

地図:兵庫県神戸市中央区北野町


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