坂道散歩するときに調べていて知ったんですけど、東村山市には「正福寺地蔵堂」という国宝建築があるんですよ。

[正福寺地蔵堂の様子]


国宝の木造建築「正福寺地蔵堂」をぶらり1
写真1

それがこちらですね。
正福寺地蔵堂と言って、正福寺の境内にありました。
なんでも国宝に指定されている東京都で唯一の木造建築だそうですよ。

場所的には、最近取り上げた新道坂【NO.680】が近くて、北西に徒歩4分ほどのところにありました。
まさかこんなところにという感じでしたね。

国宝というからには、なんかすごいのではと訪れる前は思っていたのですが、現地では実に質素といったら失礼かもしれないですけど、境内の南側に写真1の感じでのんびりとした風情の中に建っていました。

ちなみに、正福寺地蔵堂については、建物のそばに案内板があり、わかりやすかったのでいつものように一部抜粋させていただくとですね、
『正福寺地蔵堂は禅宗様の方三間一重裳階付仏殿で、国宝に指定されている東京都で唯一の木造建築です。鎌倉にある円覚寺舎利殿とともに禅宗様建築の代表例で、弓欄間や花頭窓、上層屋根の隅反りなどにその特徴が見られます。寺の縁起では、鏡倉幕府の教権・北条時宗が鷹狩りでこの地を訪れ病気で命が危ぶまれ、地蔵と観音に祈念したところ夢の中で地蔵普薩から丸薬をもらい治ったことから、正福寺を創建したと伝わります。その後寺は幾度か火災に遭うものの、地蔵堂のみ当時のまま奇跡的に残ったと伝わりますが、昭和8〜9年(1933〜1934)の全面解体修理の際に発見された墨書銘により、現在の地蔵堂が室町時代の応永14年(1407)建立と分かりました。堂内には、地蔵菩薩立像と千体小地蔵尊像がまつられ、東村山市指定文化財となっています。』
とのこと。

上層屋根の隅反りは写真1でもわかりやすくて、なんだか角みたいにも見えましたね。
それにしても、建立の時期が改修されるまでわからなかったというのは、ちと驚きでしたが、わかってよかったですね。

国宝の木造建築「正福寺地蔵堂」をぶらり2
写真2

案内板もぱちりと。
国宝と書かれてありますよね。

ちなみに案内板の左上奥に見えている、上部がカーブしている窓は花頭窓というそうです。
こちらも正福寺地蔵堂の特徴のひとつだそうですね。

[正福寺本堂の様子]


国宝の木造建築「正福寺地蔵堂」をぶらり3
写真3

せっかくなので、正福寺地蔵堂の奥にある本堂のほうにも訪れてみました。

正福寺の開創は弘安元年(西暦1278年)とのことですが、正福寺地蔵堂での説明にもあったとおり、地蔵堂以外は火災にあって何度か建替えしているらしいので、本堂の建物についてはいつ頃のものなのかはわからなかったですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図:東京都東村山市野口町


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