とある街の風景451
住所:東京都八王子市台町

今回は、富士森公園内にある台町浅間神社に隣接する園内の坂道が気になったので、そのことについてなど。

[台町浅間神社と階段]


台町浅間神社と旧道の坂道1
写真1

まずは富士森公園内にあった台町浅間神社の様子です。
富士森公園は、JR西八王子駅から南東に1kmほどのところにある公園で、最近取り上げた富士森坂【NO.668】も隣接していますね。

そんな公園内に台町浅間神社はあり、入口の階段も雰囲気ありましたね。

台町浅間神社と旧道の坂道2
写真2

階段を上ると、拝殿がありました。

台町浅間神社については、境内に案内看板もあったので、内容を一部抜粋させていただくとですね、
『浅間神社は木花咲耶姫を祭神とし、一つに富士浅間様とも言い、駿河国の本宮浅間神社を分社したものです。慶長年間(1596〜1613)大久保石見守長安が高さ約二丈(約6m)周囲六十間(約109m)余りの塚を築き、頂上に浅間神社を勧請したのが当社の起源です。
この場所は、往古より樹木生い茂る森にて、藤森と言い、塚も藤塚と書かれていましたが、慶長年間、富士浅間神社創立後は富士森または富士塚と書くようになりました。(略)現在の拝殿は、昭和二十八年に大正殿(大正天皇の御大葬の時 多摩御陵に造られた式典用の建物)を移築し建て直したものです。』
とありました。

かなり古くからあるようで、富士森公園の名前の由来ともなっているようですね。

そういう意味では、前に取り上げた富士森坂【NO.668】の坂名の由来も、最終的にはこの神社にたどり着くということにもなりそうですね。

[台町浅間神社に隣接する公園内の坂道]


台町浅間神社と旧道の坂道3
写真3

台町浅間神社に隣接する公園内の歩道も坂道になっていましたね。
位置関係では、写真1左背後に台町浅間神社があり、写真1右奥に富士森坂【NO.668】があるという具合でした。

台町浅間神社と旧道の坂道4
画像

こちらは、台町浅間神社と隣接する公園内の坂道の関係を今昔マップの古地図を引用させていただき絵図にしたものです。
絵図の左側が、掲載されている一番古い明治39年の地図で、右側が今の地図ですね。
そして、絵図で赤線で囲んでいるのが台町浅間神社で、青色の線が隣接する公園内の坂道、現代地図の黄色の道で公園に隣接している部分が富士森坂【NO.668】です。

これをみると、どうやら写真3の坂道こそが昔からある旧道の坂道のようですね。
おそらく公園を計画した人も意識したんでしょうね、僕自身も初めて写真3の坂道を歩いたときにはなんでこんな形であるのだろうと思ったんですけど、古地図をみればその理由もわかったような気がしましたよ。

ということで、すこし前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図:東京都八王子市台町


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