NO. 657
坂名:明神坂
住所:東京都あきる野市草花

今回はあきる野市草花にある明神坂について取り上げてみたいと思います。
場所はJR五日市線・東秋留駅から北東に900mほどのところにある森山神社に隣接している坂道です。
前回取り上げた「ばったん坂【NO.656】」からなら坂下すぐのところにありますね。

[坂上あたりの様子と坂名の由来]


明神坂【NO.657】1
写真1

まずは坂上あたりの様子など。(写真1)
前回取り上げた「ばったん坂【NO.656】」は写真3左背後にあるという立地具合でした。

形状は道幅の広い、ゆるやかな傾斜の坂道でした。

ただこの道はあたらしいもので、今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図にも今と同じ場所に記載がありますが、写真1でいえば、左背後から写真1右側にカーブして、道路右側に隣接している森山神社の前を通ってまた写真1左側にカーブしている道のようでしたね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はありませんでしたが、秋川市地名考に記載があったので、いつものようように抜粋させていただくとですね、
『多西橋の北のたもとから森山へ登る坂。左側にある森山神社が森山明神社とよばれたので、この坂を明神坂といったのである。』
とありました。

神社由来の坂道のようですね。

[森山神社]


明神坂【NO.657】2
写真2

その森山神社の様子です。(写真2)

由緒についてはあきる野市のHPに記載があり、『江戸時代は森山明神社と呼ばれていた。明治2(1869)年に草花神社に合社になったが、大正初期に再び分離して森山地区の鎮守となった。祭神は伊弉那岐命。例祭は9月の最終土曜日・日曜日で、「森山ばやし」が奉納される。』とありました。

かなり古くからある神社のようですね。

[坂下あたりの様子]


明神坂【NO.657】3
写真3

坂下あたりの様子です。(写真3)
ゆるやかな傾斜もわかりやすいですね。

ただ僕の立っているあたりは、もりやま橋と呼ばれる陸橋になっていて、昔の坂道は写真3右側に見えている横断歩道(白い車も見えています)あたりで右にそれているので、あたらしい道路の部分とも言えますね。

明神坂【NO.657】4
写真4

もりやま橋の様子です。(写真4)
写真3でいえば、左側から見ているもので、坂上方向は写真4でいえば左側ですね。
これを見るともりやま橋は新しい道路を通すためにつくられた可能性が高いので、昔はけっこうな傾斜の坂道だったのかもしれないですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図:東京都あきる野市草花


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