NO. 653
坂名:おりきの坂
住所:東京都あきる野市草花

今回は、あきる野市草花にある「おりきの坂」について取り上げてみたいと思います。
場所はJR五日市線・東秋留駅から北に900mほどのところにある平高橋のすぐ東側にある坂道です。
前回取り上げた豊坂【NO.652】からなら、南へ徒歩8分ほどのところですね。

[坂上あたりの様子]


おりきの坂【NO.653】1
写真1

まずは坂上あたりの様子です。(写真1)
坂下奥は平井川という立地具合で、短い坂道でした。

[坂下あたりの様子と坂名の由来について]


おりきの坂【NO.653】2
写真2

坂下あたりの様子です。(写真2)
短くて高低差はけっこうあるので、それなりに傾斜はありましたね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はありませんでしたが、秋川市地名考に記載があったので、いつものようように抜粋させていただくとですね、
『高瀬と森山の境で、鎌倉街道の道で、その下の平井川に淵があり、その淵をおりき淵といったので、その淵の名をとったという。』
とありました。

平井川は写真2の背後にありますね。

あと「鎌倉街道の道」とあるので、今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図にも記載があるので、けっこう古くからある坂道のようですね。

おりきの坂【NO.653】3a
画像(せやふちってなに?)

由来説明に「平井川に淵がありとあったので、”淵”について調べてみると、わかりやす絵図が国土交通省のHPにあったので、引用させていただきました。
図でいうと、魚が泳いでいるところが淵ですね。

あとこの絵図をみると、こういう川で遊んでいて、小さな子が溺れてしまう事故が時々あるのも頷けますね。

ちなみに今回の平井川も地図をみると上記の絵図のように蛇行している川なので、まさに同じような淵がある(あった?)んでしょうね。

おりきの坂【NO.653】4
写真3

最後は、写真2の背後の様子でも。(写真3)
この下を平井川が流れていて、そのおかげで景色も開けていましたね。

なお写真3は富士山方向を見ていたりするのですが、この日は見えなかったですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図:東京都あきる野市草花


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