NO. 646
坂名:しらみ坂
住所:東京都国分寺市光町+国立市北

今回は、国分寺市光町と国立市北という市境あたりにある「しらみ坂」について取り上げてみたいと思います。
場所は、JR国立駅から北東に徒歩4分ほどのところにありました。

あとここは、以前にマンション問題で話題になった富士山の見える富士見通り(記事名:関東の富士見百景のひとつ、国立駅前の富士見通りからの富士山)からも徒歩4分くらいの場所ですね。

[坂下あたりの様子と坂名の由来]


しらみ坂【NO.646】1
写真1

まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
カーブしながら上るいい感じの坂道でした。

地図的には、このあたりが市境で、写真1左側が国分寺市で右側が国立市という立地具合でした。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はありませんでしたが、書籍「今昔東京の坂」に記載があり、一部抜粋させていただくとですね、
『正平7年(1352)、新田義興・義宗兄弟は、人見原(府中市若松町五、浅間神社付近一帯の地)の戦(武蔵野合戦)で、足利尊氏を破った。原田重久「わが町国立」によると、凱歌を挙げて本拠地上野国へ向かう新田勢は、この坂まで引き上げてきた頃、東の空が白み始めた。坂道はこれに因む。』
とのこと。

東の空は写真1でいえば、坂上方向なので、ちょうど、当時の武将たちが眺めた景色とかぶっているのかもしれないですね。

[坂上あたりの様子]


しらみ坂【NO.646】2
写真2

一気にカーブ坂を上り、坂下方向を見てみました。(写真2)
この坂道から北に徒歩2分ほどのところに、だいぶ前に取り上げた富士山が見える無名坂(記事名:富士山が見える国立駅そばの眺望坂)があり、写真2でいえば奥の方角に富士山があるはずなので、坂道から見えるかなと思ったんですけど、今はビルがあってみえなかったですね。

ただし、大昔、すなわちかつての武将たちが通った頃だったら、ここから富士山も見えたかもしれないですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図:東京都国分寺市光町+国立市北


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