NO. 630
坂名:どんぶり坂
住所:東京都練馬区向山

今回は、練馬区向山の「どんぶり坂」について取り上げてみたいと思います。
場所は、西武豊島線・豊島園駅のすぐ東側にあります。
なので前回取り上げた中の坂【NO.629】もすぐの場所にありますね。

[坂道の様子と坂名の由来]


どんぶり坂【NO.630】1
写真1

坂道の様子です。(写真1)
写真1背後に西武豊島線・豊島園駅があるという立地具合でした。

中の坂【NO.629】でも書きましたけど、豊島園駅といえば、としまえんの跡地に昨年の6月に開園した「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の最寄り駅としても有名ですね。
写真1からだと徒歩1分くらいの場所に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の入口がありますね。

ただこの時は開園直前だったので、駅前のにぎわい具合は未体験なのですけどね。

坂道にもどりまして、ここも中の坂【NO.629】と同様に、下って上る形をしていました。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はありませんでした。
由来についても特に記録はなく、財団法人練馬区都市整備公社によるまちづくり情報誌「こもれび第51号」に「どんぶり坂」の位置が記されている地図があるのみでした。

[坂下の様子と練馬区立向山庭園]


どんぶり坂【NO.630】2
写真2

坂下あたりの様子です。(写真2)
見ている方向は写真1と同じで西側を見ています。

坂道も気になりますが、写真2の左側にも気になる施設があり、こちらは「練馬区立向山庭園」と呼ばれる公園ですね。

どんぶり坂【NO.630】3
写真3

訪れたときは、門が閉まっていて中には入れなかったのですが、外からでも雰囲気は確認できましたね。(写真3)

なんでも練馬区立向山庭園は庭園を有する和風の施設とのこと。

ちなみに写真3右側に見えている和風の集会所は、建築家の内藤廣さんの設計らしいですよ。
いま調べて知ったのですけどね。

どんぶり坂【NO.630】4
写真4

実は、3年くらい前ですかね、今回とは別の日にここをすでに訪れていまして、この時は園内をいろいろと見学しました。(写真4)
和風庭園に、茶室に和風の集会所、いろいろと渋いつくりの建物だなあと思ったんですけど、そういうことだったんですね。

なお写真4は、和風の集会所の月見台と呼ばれるベランダのような場所から茶室を眺めてみたものです。
そして左側にはちらりとどんぶり坂も見えていましたね。

ちなみにこの茶室も内藤廣さんの設計らしいです。

[坂道の様子と遺構]


どんぶり坂【NO.630】5
写真5

写真1とは反対側、すなわち西側から坂道を眺めてみたものです。(写真5)

右側が練馬区立向山庭園で、左側は工事中でしたが、この奥にはかつてのとしまえん跡地でもある、練馬城跡があるようでしたね。

なおGoogleマップには「どんぶり坂(伝練馬城堀遺構)」と書かれたピンがあったので、これはなんだろう?と思い、調べてみるとどうやらこの坂下あたりにかつて練馬城の堀があったようですね。

そして、練馬区立向山庭園の園内にも池があり、そちらはさらにわかりやすくかつての堀を利用してつくられた池ということみたいです。

よって、今昔マップで古地図も見てみても、昭和9年の地図から今と同じ場所に記載があり、それまでは道もなかったようですね。

やはりあとから名前をつけたくなる坂道というのはなにか歴史なり地霊がありますね。

ということで、すこし前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図:東京都練馬区向山


関連リンク:  
→  中の坂【NO.629】/練馬区向山 - 東京坂道さんぽ
→  施設概要 - 練馬区立 向山庭園
→  ホームページ - Warner Bros. Studio Tour Tokyo - The Making of Harry Potter