住所:東京都あきる野市草花

今回は、前回取り上げた長泉寺坂【NO.626】から東へすぐの場所にある小宮神社の階段がよかったので、そのときのことでも。

[小宮神社の銅鐘と階段下の様子]


小宮神社の階段1
写真1

長泉寺坂【NO.626】から東へ徒歩2分ほどのところにありました。(写真1)
広域でいえば、JR五日市線・秋川駅から北東に1.5kmほどのところにある草花公園のすぐ北側でしたね。

今回の階段は鳥居の向こうに見えているのがそれですね。

ただその前に写真1の左側に「小宮神社の銅鐘」という案内板があり、小宮神社の銅鐘とともに小宮神社についてもふれていたので、抜粋させていただくとですね、『創建年代は明らかではありませんが、一説には鎌倉時代の承元元年(一二〇七)に平山季重が社殿を建立したと伝えられます。また、室町時代には鎌倉管領上杉氏に縁があったと思われる小宮上野介憲明がこの地を領有して祈願所とし、社殿を再建したと伝えられています。当神社には銅鐘が保存されています。小河郷重能が製作し、寛正四年(一四六三)に上野介憲明が奉納したものであることが側面に刻まれています。小河郷重能は青梅市友田の御嶽神社の鰐口も製作しており、当時有名な鋳物師であったと考えられます。室町時代の中頃、多摩地域で最も早く、この地域に鋳物師が存在していたことは、多摩の中世史を考察する上で重要です。』とありました。

この神社も古くからあるようですね。
1463年の銅鐘とはすごいですね。
そんなこともあり、銅鐘は国認定重要美術品だそうですね。

あとは、説明で「この地域に鋳物師が存在していた」という一文を読んで、ふと前に取り上げた「かじ坂【NO.625】」の坂名の由来ともなった鍛冶屋はもしかしたらこの鋳物師とかつて何らかのつながりがあったのかなあ、なんて妄想してしまいましたね。

[階段上の様子と眺望]


小宮神社の階段2
写真2

階段上まできてみました。(写真2)
高低差も結構あるのでなかなかの眺望でしたね。

神社といえば、境内の大きな樹木というパタンが多いんですけど、ここは珍しくそれがなかったので、まわりの景色が一望できましたね。

小宮神社の階段3
写真3

南に向かって下る階段ということで、富士山方向の景色も見てみました。(写真3)
この日は曇っていて計測できなかったですけど、この感じだともし晴れていてもどうなんでしょうね。

[小宮神社の社殿]


小宮神社の階段4
写真4

最後は写真3の背後にあった社殿の様子など。(写真4)
立派な社殿でしたね。

さきほどの銅鐘の説明の中にもありましたけど、室町時代に社殿を再建したと伝えられているとあり、その後のことが書かれてないので、わからないですけど、もし室町時代の姿がこんな感じだったとすればすごいことですね。
でも、おそらく室町時代から改修だけできたのなら、重要文化財級のはずなのでそんなわけはないですよね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
東京都あきる野市草花

関連リンク:
→  長泉寺坂【NO.626】/あきる野市草花 - 東京坂道さんぽ 
→  かじ坂【NO.625】/あきる野市原小宮 - 東京坂道さんぽ