NO. 615
坂名:急坂
住所:東京都大田区田園調布

今回は、大田区の急坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、東急東横線・田園調布駅から西に徒歩9分ほどのところにあります。

[坂下あたりの様子と坂名の由来について]


急坂【NO.615】1
写真1

まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
道幅は歩道もあるので車道部分は狭めな急坂でした。

高低差もあり、若干カーブしているためここからは坂上あたりの様子はみえませんでした。

ちなみにここには、写真1でも見えているとおり、坂名の由来が書かれた坂の碑があり、いつものように抜粋させていただくとですね、
『急な大きい坂であるため、急坂と呼ばれる。「五丁目の急坂」ともいわれて親しまれ、この付近の目標にもなっている。』
とありました。

形状由来ですね。

五丁目の急坂については、このあたりが田園調布5丁目だからですね。

[中腹あたりの様子と傾斜具合]


急坂【NO.615】2
写真2

中腹あたりまできて、坂上方向を見てみました。(写真2)
ここから見ると急坂具合もわかりやすいかもですね。

高級住宅街の落ち着いた雰囲気にこの急坂は、ある意味、インパクトがありましたね。

現地ではあまりに急傾斜だったので、スマホの角度傾斜計アプリで測ってみると、18.5%(10.5°)とでましたね。
なお現地では樹木に隠れて気がつかなったですけど、「20%」と書かれた黄色の勾配(%)の道路標識もあったようですね。
なので、僕が測った地点よりさらに急勾配のポイントがあったということですかね。

[坂上からの眺望]


急坂【NO.615】3
写真3

最後は坂上あたりの様子です。(写真3)
このあたりまでくると、眺望もよかったですね。

地図では、軸線的に富士山の方を向いているので、このときは曇っていて調べようがなかったですが、もしかしたら時期と天候があえば富士山も、坂上あたりは住宅があるためちと厳しい感じもしますが、この坂道の途中のどこかで見えるかもしれないですね。
また時期を見て再訪してみようと思います。

ちなみに今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図には記載がなくて、その後の昭和4年の地図から記載がありましたね。
なお大田区のHPも急坂について取り上げていて、『大正末期に行われた耕地整理によりできた坂道ですが、自然発生的にこの名で呼ばれ始めたのは戦後のことです。』とあるので、やはりあってそうですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
東京都大田区田園調布

関連リンク:   
→ どりこの坂【NO.559】/大田区田園調布 - 東京坂道さんぽ
→  道路(坂道)の勾配について - 坂道fieldMap
→ 大田区ホームページ:急坂