NO. 593
坂名:かさもり坂、笹森坂
住所: 東京都杉並区久我山

今回は、杉並区の「かさもり坂」について取り上げてみたいと思います。
場所は、京王井の頭線・久我山駅から東へ徒歩3分ほどのところにあります。
前回取り上げた御女郎坂【NO.592】も京王井の頭線・久我山駅の駅前にあるので、すぐそばですね。

かさもり坂【NO.593】1
写真1

まずは坂下あたりの様子など。(写真1)
車も通るのが厳しそうな道幅の坂道でした。
高低差は建物半階分くらいでしたね。

なお、グーグルマップには、写真1背後の道に「鎌倉街道(たぶち通り)」というピンがたっていたので、いちおう今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治42年の地図にも今と同じ場所に記載があるので、この坂道自体が鎌倉街道かどうかはなんともいえないですが、とにかく古くからある坂道のようですね。

それにしても鎌倉街道とつけられた道は、坂道調査をしているといたるところでぶつかるんですけど、ほんとどうなっているんでしょうね。
またこのあたりもぼちぼちと調べていかねばですね。

かさもり坂【NO.593】2
写真2

坂上あたりの様子です。(写真2)
このあたりはほぼ平坦だったので、坂道的にはもうすこし手前なのかもしれないですけど、写真2左側にも見えているとおり、坂名が書かれた標識があったので、このあたりを坂上としてみました。

坂名が書かれた標識には「かさもり坂」とあり、「笠森稲荷の前の坂」とも書かれていて、由来までさらりと書いてくれていましたね。
笠森稲荷は、この坂上あたりにかつてあったそうです。

また「東京23区の坂道」のサイトによれば、杉並区による資料(杉並の通称地名)に「この坂上に笠森稲荷を屋敷神とする小作氏の住宅があったのでこう呼ばれた」とあるとも書かれていました。
この書き方だと、笠森稲荷はまちなかにある神社のようなつくりというより、住宅の一角にあるような小さな稲荷だったのかもしれないですね。

ということで、すこし前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都杉並区久我山

関連リンク:  
→    御女郎坂【NO.592】/杉並区久我山 - 東京坂道さんぽ