NO. 577
坂名:経験坂
住所: 東京都中野区松が丘

今回は、中野区の経験坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、西武新宿線・新井薬師前駅の北側にある哲学堂公園の園内にある坂道です。

経験坂【NO.577】1
写真1

まずは中腹あたりから坂下方向をみたものです。(写真1)
哲学堂公園の園内は、斜面地に写真1のようにたくさんの樹木が森のように生い茂っていて、坂道風景的には登山道を歩いているような気分になりましたね。

ちなみにここには、写真1でも見えているとおり、坂名が書かれた石碑と由来が書かれている案内板がありました。
いつものように抜粋させていただくとですね、
『唯物園に達する道であって、階段は、経験を表し、唯物論の立論には理化博物等の実験をその考証とすることによるものであるとしてこの名がある。』
とありました。

これだけだと、なにがなにやらという感じなので、まずは哲学堂公園についてふれておくとして、公式HPには『哲学堂公園は、明治37年に哲学者で東洋大学の創立者、井上円了氏によって精神修養の場として創設された、世界でも例を見ない個性的な公園です。約15年をかけて整備された園内の古建築物や施設は、哲学世界を視覚的に表現したもので、哲学に由来する形や言葉を付した建築物、石造物、池や道などがあります。中野通りの桜並木と連なる園内の多くの桜は、都内でも有数の花の名所であり、四季折々の風情が楽しめ、地域の散策・憩いの場として多くの人々に親しまれています。』という説明が記載されていました。

要は、公園の名前にあるとおり、哲学に由来する言葉がつけられた建築物や石造物に池や道などが園内のいたるところにあり、経験坂はそのうちのひとつということみたいですね。

あと、昔この近所に住んでいたことあるので説明読みながら思い出しましたけど、中野通りの桜並木きれいなんですよ。
もしこの記事を春になる前に読んだ方いれば、意識しておくといいかもですね。

坂名の由来については、読んだだけではピンとこなかったので、ここぞとばかりにAIに聞いてみたところ、以下のような答えがきましたよ。


唯物園への道:経験と科学に基づく唯物論の探求
1. 唯物園への道
この文章は、唯物園と呼ばれる場所への道を描写しています。唯物園とは、哲学堂公園にある、唯物論の思想に基づいて造られた庭園です。

2. 階段と経験
文章中の「階段」は、唯物園への道を象徴しています。階段を登ることは、経験を積み重ねることに例えられています。唯物論は、経験と科学的観察に基づいて世界を理解しようとする哲学です。唯物園への道の階段を登ることは、まさに唯物論の探求を体現していると言えるでしょう。

3. 理化博物の実験
文章の後半では、「理化博物等の実験」という言葉が出てきます。これは、唯物論の立論を支える科学的実験を指しています。唯物論者は、物理学、化学、生物学などの自然科学を用いて、世界の仕組みを解明しようとします。唯物園への道の階段を歩くには、こうした科学的実験に基づいた知識を身につけることが必要不可欠です。

4. 唯物論の探求
唯物園への道は、単なる物理的な道ではありません。それは、経験と科学を通して唯物論を理解し、世界の本質に迫るための精神的な道でもあります。唯物園を訪れる者は、階段を歩きながら、唯物論の思想について深く考えることができるでしょう。

5. 唯物論と唯心論
唯物園は、対照的に造られた唯心庭と対比させて理解することができます。唯心庭は、精神世界を重視する唯心論の思想に基づいて造られています。唯物園と唯心庭は、互いに異なる世界観を体現しており、哲学堂公園における重要なテーマの一つとなっています。

まとめ
唯物園への道は、経験と科学に基づく唯物論の探求を象徴しています。階段を登ることは、唯物論の思想を理解し、世界の本質に迫るための歩みとなります。唯物園を訪れる者は、この道を歩きながら、唯物論について深く考えることができるでしょう。


いちおう、軽くチェックはしましたけど、これはおかしいとあればコメント欄にコメントいただければ幸いです。
あと今回は、グーグルのAI(Gemini)とBing AIに聞いてみました。
最近のAI使用状況では、Bing AIの説明を利用することが多かったのですが、今回の場合は、場所のことも踏まえながら説明しているグーグルのAIのほうがわかりやすかったですね。

そんなこんなで、たしかロボット工学者で大学教授の石黒浩氏が、AIを考える上で、理系と文系が唯一融合している哲学は重要と言われていたことをこの記事のために哲学用語を調べていて、ふと思い出してしまいましたよ。
そういう意味では、この公園にあるそれぞれの哲学言葉や由来をAIに説明してもらうと、さらに興味深いことになりそうかもと思ってみたり。(^^)

経験坂【NO.577】2
写真2

園内マップを絵図にしてみました。(写真2)
赤字で”ココ”と書いて示しているところが、今回の経験坂のある場所ですね。
そして、由来説明にもでてきた唯物園というのは、地図でいうと25番で、場所で言えば坂下あたりに実際にあるようでしたね。

経験坂【NO.577】3
写真3

最後は、坂名が書かれた石碑と由来が書かれている案内板がある中腹あたりから、坂上方向を見てみたものです。(写真3)
なんだか登山道のようですけど、中野区にある公園なんですよね。

ちなみに園内には経験坂と似たようなつくりの階段がいたるところにありました。
ただどの階段にも名前のついているものはなかったですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都中野区松が丘

関連リンク:  
→    哲学堂のご案内 _ 哲学堂公園公式ホームページ