NO. 565
坂名:観音坂
住所: 東京都清瀬市下宿
今回は清瀬市の観音坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、JR武蔵野線・新座駅と東所沢駅の中間あたりにある滝の城址公園の南側エリアにある円通寺のすぐ南にある坂道です。
写真1
まずは坂上あたりの様子など。(写真1)
傾斜はほぼ微坂といってもいいくらい緩く、カーブしながら下っている坂道でした。
このあたりは住宅も密集していなかったので、のどかな雰囲気でしたね。
ちなみにここには、坂名の由来について書かれているようなわかりやすい看板はなかったのですが、なにげに各所で坂道について触れられていて、まずは写真1中央右側に「円通寺」と書かれた屋根付き看板が見えていますけど、そこの下部に「古ノ道 観音坂」と左向きの矢印(←)が書かれてありました。
今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図にも今と同じ場所に記載があるので、「古ノ道」とあるとおり、ここも古くからある坂道のようですね。
あともうひとつは、あとで詳しく取り上げますけど、円通寺の境内に寺の由緒とあわせて『円通寺に通じる観音坂は、この観世音菩薩立像に由来するといわれています。』と書かれてありました。
写真2
坂下あたりの様子です。(写真2)
坂道の両側には建物がなく、手前右側には巨木もあって、住宅街の坂道とはまた違ったおもむきがありましたね。
また写真2右側には「清瀬市下宿の「ふせぎ行事」」と書かれた案内板もありました。
現地にあった案内板を抜粋してもいいのですが、清瀬市のHPにもこのことについての説明ページがあり、そこでは観音坂のことも挙げられていたので、そちらのほうを抜粋させていただくとですね、
『毎年5月3日午後1時から行われる下宿「ふせぎ」は、清瀬に古くから伝わる伝統行事です。この日、円通寺へ通ずる観音坂にある二本の大木の間に、村に悪い虫や病が入ってくるのを「ふせぐ」ために全長20mほどもある大きなわらの大蛇がかけられます。わらの大蛇は、地域の人々により円通寺の長屋門の下で毎年新しく作り替えられます。平成元年3月に東京都指定無形民俗文化財となった「ふせぎ」は、今では大変貴重な民俗文化の一つで、清瀬下宿ふせぎ保存会の人々によって大切に守られています。』
とありました。
二本の大木とは写真2中央の木とその道路左向こうの大木のようですね。
というか、よくみると二本の大木の間に「大きなわらの大蛇」かけられていますね。
なのでこれが毎年5月3日にかけかえられるということなんですかね。
写真3
こちらが円通寺ですね。(写真3)
写真2の場所(背後側)から50mで徒歩1分もかからない場所にありましたね。
境内にはお寺の由緒に関する案内板もありました。
『清水山円通寺は、南北朝時代の暦応3年(1340年) に建てられたといわれている。清瀬では最も古いお寺で、長屋門、観世音菩薩立像の本尊と前立は、それぞれ市の有形文化財に指定されています。この円通寺の観世音菩薩立像は、新由義資の弟義助が奥州下向の途中、鎌倉の松ケ岡から移したものといわれ、それ以来、馬に乗ったままここを通ろうとすると必ず落馬したことから別名「駒止観音」とも呼ばれています。また、円通寺に通じる観音坂は、この観世音菩薩立像に由来するといわれています。』
円通寺の観世音菩薩立像についても解説がありましたね。
坂名についても円通寺坂としてもよさそうですが、観音坂にしたということは、観世音菩薩立像推しかもしれないですし、この観世音菩薩立像を後世に伝えていきたいということなんですかね。
わかりませんけど。
ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。
地図
東京都清瀬市下宿
関連リンク:
→ 下宿の「ふせぎ行事」|清瀬市公式ホームページ
→ 円通寺|清瀬市公式ホームページ
坂名:観音坂
住所: 東京都清瀬市下宿
今回は清瀬市の観音坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、JR武蔵野線・新座駅と東所沢駅の中間あたりにある滝の城址公園の南側エリアにある円通寺のすぐ南にある坂道です。
写真1
まずは坂上あたりの様子など。(写真1)
傾斜はほぼ微坂といってもいいくらい緩く、カーブしながら下っている坂道でした。
このあたりは住宅も密集していなかったので、のどかな雰囲気でしたね。
ちなみにここには、坂名の由来について書かれているようなわかりやすい看板はなかったのですが、なにげに各所で坂道について触れられていて、まずは写真1中央右側に「円通寺」と書かれた屋根付き看板が見えていますけど、そこの下部に「古ノ道 観音坂」と左向きの矢印(←)が書かれてありました。
今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図にも今と同じ場所に記載があるので、「古ノ道」とあるとおり、ここも古くからある坂道のようですね。
あともうひとつは、あとで詳しく取り上げますけど、円通寺の境内に寺の由緒とあわせて『円通寺に通じる観音坂は、この観世音菩薩立像に由来するといわれています。』と書かれてありました。
写真2
坂下あたりの様子です。(写真2)
坂道の両側には建物がなく、手前右側には巨木もあって、住宅街の坂道とはまた違ったおもむきがありましたね。
また写真2右側には「清瀬市下宿の「ふせぎ行事」」と書かれた案内板もありました。
現地にあった案内板を抜粋してもいいのですが、清瀬市のHPにもこのことについての説明ページがあり、そこでは観音坂のことも挙げられていたので、そちらのほうを抜粋させていただくとですね、
『毎年5月3日午後1時から行われる下宿「ふせぎ」は、清瀬に古くから伝わる伝統行事です。この日、円通寺へ通ずる観音坂にある二本の大木の間に、村に悪い虫や病が入ってくるのを「ふせぐ」ために全長20mほどもある大きなわらの大蛇がかけられます。わらの大蛇は、地域の人々により円通寺の長屋門の下で毎年新しく作り替えられます。平成元年3月に東京都指定無形民俗文化財となった「ふせぎ」は、今では大変貴重な民俗文化の一つで、清瀬下宿ふせぎ保存会の人々によって大切に守られています。』
とありました。
二本の大木とは写真2中央の木とその道路左向こうの大木のようですね。
というか、よくみると二本の大木の間に「大きなわらの大蛇」かけられていますね。
なのでこれが毎年5月3日にかけかえられるということなんですかね。
写真3
こちらが円通寺ですね。(写真3)
写真2の場所(背後側)から50mで徒歩1分もかからない場所にありましたね。
境内にはお寺の由緒に関する案内板もありました。
『清水山円通寺は、南北朝時代の暦応3年(1340年) に建てられたといわれている。清瀬では最も古いお寺で、長屋門、観世音菩薩立像の本尊と前立は、それぞれ市の有形文化財に指定されています。この円通寺の観世音菩薩立像は、新由義資の弟義助が奥州下向の途中、鎌倉の松ケ岡から移したものといわれ、それ以来、馬に乗ったままここを通ろうとすると必ず落馬したことから別名「駒止観音」とも呼ばれています。また、円通寺に通じる観音坂は、この観世音菩薩立像に由来するといわれています。』
円通寺の観世音菩薩立像についても解説がありましたね。
坂名についても円通寺坂としてもよさそうですが、観音坂にしたということは、観世音菩薩立像推しかもしれないですし、この観世音菩薩立像を後世に伝えていきたいということなんですかね。
わかりませんけど。
ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。
地図
東京都清瀬市下宿
関連リンク:
→ 下宿の「ふせぎ行事」|清瀬市公式ホームページ
→ 円通寺|清瀬市公式ホームページ