NO. 559
坂名：どりこの坂、池山の坂
住所：　東京都大田区田園調布

今回は大田区の「どりこの坂」について取り上げてみたいと思います。
場所は、東急東横線・多摩川駅の東隣にある「田園調布せせらぎ公園」の北側に隣接している坂道です。
前に取り上げた富士見坂 【NO.6】からなら北西に徒歩4分ほどのところにあります。

どりこの坂【NO.559】1
写真1

まずは坂上あたりの様子など。（写真1）
高低差はけっこうあって、くの字に曲がっている坂道だったので、ここからは坂下あたりは見えませんでした。

写真1左側は田園調布せせらぎ公園ということもあり、園内の樹木がすごかったですね。
ただこれは時期にもより、冬はこれほどまでに樹木は生い茂ってなかったですね。

ちなみにここには写真1でも見えているとおり、坂名の由来が書かれた坂の碑があったので、抜粋させていただくとですね、
『昭和の初めごろ、坂付近に、「どりこの」という名の清涼飲料水を開発した医学博士が屋敷をかまえたので、誰いうとなく「どりこの坂」と呼ぶようになったといわれている。それまでは池山の坂といっていたという。』
とありました。

清涼飲料水を開発した医学博士とは�盒狭�太郎という名前だそうです。
「どりのこ」については清涼飲料水と書かれてますけど、滋養強壮ドリンクらしいので、今で言えばオロナミンCやリポビタンDとかレッドブルとかそのあたりの飲み物だったんじゃないですかね。
色も琥珀色だったらしいので、その点ではオロナミンCと似てそうですね。
当時（どりのこは1929年（昭和4年）に販売開始）で年間220万本を売り上げるほどの大人気商品だったそうです。

あと余談ですが、もしかしたら、オロナミンCやリポビタンDは「どりのこ」よりもずっと新しいので、それらを生み出す時にかなり参考にしていたかもしれないですね。
そして、レッドブル誕生のきっかけは日本の栄養ドリンクらしいので、「どりのこ」→→→レッドブルなんていうつながりを、F1ファンの僕の場合、ついつい考えてしまいましたね。
要は「どりのこ」がなかったら今のような「レッドブル」もなかったかもという妄想ですね。(^^)


どりこの坂【NO.559】2
写真2

一気に坂下まできて、坂上方向をみてみました。（写真2）
正面のオレンジ色の壁のあたりで左に曲がりながら上っていました。

ここからの坂道風景もなかなか印象的でしたね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都大田区田園調布

関連リンク： 　
→　　　富士見坂 【NO.6】その2／田園調布の富士見坂と多摩川浅間神社　／大田区田園調布 - 東京坂道さんぽ
→　　　大田区ホームページ：どりこの坂