NO. 553
坂名:薬罐(やかん)坂、夜寒坂
住所:東京都文京区目白台
今回は文京区の薬罐坂について取り上げてみたいと思います。
場所は日本女子大学 目白キャンパスの東側にあります。
前回取り上げた幽霊坂【NO.552】からなら北東に徒歩5分ほどのところです。
最寄駅は東京メトロ有楽町線・護国寺駅ですね。

写真1
まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
高低差があまりない緩やかな傾斜の続く、直線の坂道でした。
道幅も狭いので、写真1でも見えているとおり一方通行となっていましたね。
ちなみここには、写真1でも遠くのほうになんとか見えていますけど、坂名の由来について書かれている案内板がありました。
いつものように抜粋させていただくとですね、
『 江戸時代、坂の東側は松平出羽守の広い下屋敷であったが、維新後上地され国の所有となった。現在の筑波大学附属盲学校一帯にあたる。また、西側には広い矢場があった。当時は大名屋敷と矢場に挟まれた淋しい所であったと思われる。 やかん坂のやかんとは、野豻(やかん)とも射干(やかん)とも書く。犬や狐のことをいう。野犬や狐の出るような淋しい坂道であったのであろう。 また、薬罐のような化物が転がり出た、とのうわさから、薬罐坂と呼んだ。 夜寒坂のおこりは、この地が「夜さむの里道」と、風雅な呼び方もされていたことによる 。この坂を挟んで、東西に大町桂月 (1863〜1925、評論家、随筆家) と、窪田空穂 (1877〜1967、歌人、国文学者) が住んでいた。
この道を 行きつつみやる 谷こえて蒼くもけぶる 護国寺の屋根 (窪田空穂)』
とありました。
大町桂月についてはあまり情報がないのですが、久保田空穂については、故郷の松本市に窪田空穂記念館があり、早稲田大学の教授をされていたとのこと。

写真2
一気に坂上あたりまでやってきました。(写真2)
落ち着いた住宅街の中にある坂道でした。
写真2の右背後あたりには国登録有形文化財にもなっている「村川家住宅(旧村川堅固邸)」がありました。
ただここは個人宅につき一般公開はされていませんが、BS朝日の「百年名家〜築100年の家を訪ねる旅〜 」というテレビ番組で取り上げられたらしく、今も番組のHPにバックナンバーとして建物についての写真と解説が残されていますね。
明治44年に建てられた瓦屋根の和風のたたずまいで、当時の中流層に属する家とのことでした。
ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。
地図
東京都文京区目白台
関連リンク:
→ 幽霊坂【NO.552】/文京区目白台 - 東京坂道さんぽ
→ 学者家族がつなぐ明治の家〜東京目白台「村川家住宅」〜 _ 百年名家〜築100年の家を訪ねる旅〜 _ BS朝日
坂名:薬罐(やかん)坂、夜寒坂
住所:東京都文京区目白台
今回は文京区の薬罐坂について取り上げてみたいと思います。
場所は日本女子大学 目白キャンパスの東側にあります。
前回取り上げた幽霊坂【NO.552】からなら北東に徒歩5分ほどのところです。
最寄駅は東京メトロ有楽町線・護国寺駅ですね。

写真1
まずは坂下あたりの様子です。(写真1)
高低差があまりない緩やかな傾斜の続く、直線の坂道でした。
道幅も狭いので、写真1でも見えているとおり一方通行となっていましたね。
ちなみここには、写真1でも遠くのほうになんとか見えていますけど、坂名の由来について書かれている案内板がありました。
いつものように抜粋させていただくとですね、
『 江戸時代、坂の東側は松平出羽守の広い下屋敷であったが、維新後上地され国の所有となった。現在の筑波大学附属盲学校一帯にあたる。また、西側には広い矢場があった。当時は大名屋敷と矢場に挟まれた淋しい所であったと思われる。 やかん坂のやかんとは、野豻(やかん)とも射干(やかん)とも書く。犬や狐のことをいう。野犬や狐の出るような淋しい坂道であったのであろう。 また、薬罐のような化物が転がり出た、とのうわさから、薬罐坂と呼んだ。 夜寒坂のおこりは、この地が「夜さむの里道」と、風雅な呼び方もされていたことによる 。この坂を挟んで、東西に大町桂月 (1863〜1925、評論家、随筆家) と、窪田空穂 (1877〜1967、歌人、国文学者) が住んでいた。
この道を 行きつつみやる 谷こえて蒼くもけぶる 護国寺の屋根 (窪田空穂)』
とありました。
大町桂月についてはあまり情報がないのですが、久保田空穂については、故郷の松本市に窪田空穂記念館があり、早稲田大学の教授をされていたとのこと。

写真2
一気に坂上あたりまでやってきました。(写真2)
落ち着いた住宅街の中にある坂道でした。
写真2の右背後あたりには国登録有形文化財にもなっている「村川家住宅(旧村川堅固邸)」がありました。
ただここは個人宅につき一般公開はされていませんが、BS朝日の「百年名家〜築100年の家を訪ねる旅〜 」というテレビ番組で取り上げられたらしく、今も番組のHPにバックナンバーとして建物についての写真と解説が残されていますね。
明治44年に建てられた瓦屋根の和風のたたずまいで、当時の中流層に属する家とのことでした。
ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。
地図
東京都文京区目白台
関連リンク:
→ 幽霊坂【NO.552】/文京区目白台 - 東京坂道さんぽ
→ 学者家族がつなぐ明治の家〜東京目白台「村川家住宅」〜 _ 百年名家〜築100年の家を訪ねる旅〜 _ BS朝日