NO. 539
坂名:二号半坂、こなから坂
住所:東京都千代田区富士見

今回は、千代田区の二号半坂について取り上げてみたいと思います。
場所は千代田区立お茶の水小学校や暁星小学校に隣接してあります。
前回取り上げた冬青木坂【NO.538】からなら北に徒歩1分ほどのところにあります。
最寄駅は、都営新宿線および東京メトロ・九段下駅か東京メトロ東西線・飯田橋駅ですかね。

二号半坂【NO.539】1
写真1

まずは坂上あたりの様子など。(写真1)
中腹あたりまでまっすぐで、そこからカーブしてくだっている坂道でした。

この数年、ここを通るたびに隣接する場所で工事が行われている印象で、この日もマンション新築工事が行われていました。
ただそれ以外では、周りは学校に挟まれていることもあり、落ち着いた雰囲気でしたね。

ちなみにここには、写真1でもすこし下ったあたりに見えているように坂名の由来が書かれている坂の碑があったので、いつものように抜粋させていただくとですね、
『江戸時代、この坂の上からは日光山の半分を眺めることができました。富士山の高さを一合〜十合と数えますが、この坂から見える日光山は富士山の約半分、すなわち五合の高さでした。五合の日光山のさらに半分で、二合半坂と名付けられたといわれています。江戸時代はこの坂の両側には旗本屋敷が建ち並んでいましたが、明治時代には、坂の東側に英語教育課として知られる神田乃武の邸宅が、西側には和洋裁縫女学校(現在の和洋女子大学)がありました。』
とありました。

昔は眺望もよかったんでしょうね。
ただ二合半というのはかなり無理矢理感があるような気もしますね。

いっそ日光坂とか日光山坂とかつけてもよかったのかもしれないですね。

なお眺望の良さについては、永井荷風が日和下駄にて「外濠を超え江戸川の流を隔てて小石川牛天神の森を眺めさせる」と書いているくらいなので、相当よかったようですけど、今はその面影はないですね。

二号半坂【NO.539】2
写真2

中腹あたりからすこし下ったあたりの様子です。(写真2)
このあたりからカーブしていました。
坂道風景的には、昔は坂上あたりだったのかもしれないですが、今はこのあたりからのほうが印象的な感じでしたね。

二号半坂【NO.539】3
写真3

最後は坂下あたりの様子など。(写真3)
このあたりが傾斜が一番きつかったです。
ただ舗装は普通のタイプなので、見た感じほどは傾斜はきつくないのかもしれないですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
東京都千代田区富士見

関連リンク:  
→   冬青木坂【NO.538】/東京都千代田区九段北+富士見 - 東京坂道さんぽ
→    二合半坂/千代田区文化財サイト