NO. 534
坂名:向坂
住所:東京都板橋区徳丸

今回は板橋区の向坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、東武東上線・東武練馬駅の北西エリアにある板橋区立徳丸二丁目児童遊園の西側に隣接している坂道です。
前回取り上げた観音講の坂【NO.533】とは坂上あたりでつながっています。

向坂【NO.534】1
写真1

まずは坂上あたりの様子など。(写真1)
ここも高低差がある割に、距離が長めだったので、傾斜具合はほどほどでした。

なお写真1の左側が観音講の坂【NO.533】の坂上あたりという立地具合ですね。

向坂【NO.534】2
写真2

中腹あたりから坂上方向を見てみました。(写真2)
写真1ではわかりにくかったですが、このあたりから写真2でいえば左にカーブしていました。
そして切り通し感もでてきましたね。

向坂【NO.534】3
写真3

写真2とだいたい同じ位置より坂下方向を見てみました。(写真3)
カーブを抜けるとこの景色が見えるのは印象的でしたね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はありませんでした。
由来については、諸説ありますが、板橋区の資料(いくつかの坂道サイトによれば)には、徳丸本村の台地から望む南方の向山に上っていく坂道ということだからだそうです。

要は写真3の奥のほう(北側)から、この坂道をみると、大地が山のようにみえて、その向かいの大地へ上る坂道だったことから、ということみたいですね。

向坂【NO.534】4+
写真4

写真3の奥のほう(北側)から今回の坂道を見てみたものです。(写真4)
ちょっと電柱にだいぶ隠れて今回の向坂は見えにくいですけど、その左右の大地やら地形具合はわかりやすいですよね。

いちおう今昔マップで古地図も見てみると、掲載されている一番古い明治39年の地図にも今と同じ場所に記載があり、写真4奥の向坂のある台地まわりはその頃どうやら人家はなさそうで、人家は写真4の背後にある感じでした。

なのでおそらく、人家のある側からみえるこの向かいの山の景色がよかったので、そこに上る坂道にも向坂とつけたのかもしれないですね。

ということで、すこし前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都板橋区徳丸

関連リンク:  
→   観音講の坂【NO.533】/板橋区徳丸 - 東京坂道さんぽ