NO. 509
坂名:ムジナ坂
住所:東京都小金井市中町

今回は小金井市のムジナ坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、都立武蔵野公園の北西エリアにあり、前回取り上げた観音坂【NO.508】からなら南西に徒歩2分ほどのところにあります。
最寄駅で言えば、JR中央線・武蔵小金井駅と東小金井駅の間にあり、それぞれから徒歩17分ほどのところにあります。

ムジナ坂【NO.509】1
写真1

まずは坂下あたりの様子など。(写真1)
手前は坂道で奥が階段になっていました。

ちなみにここには、写真1でも見えているとおり、「ムジナ坂」と書かれた木碑がありました。
ただ由来についての記載はなかったのですが、小金井市による「小金井の「坂と遊歩道マップ」」に、坂名の由来についての記載があり、そのまま抜粋させていただくとですね、
『坂上の農民が坂下の水田に通った道で、暗くなって歩くとムジナに化かされるという噂から、だれ言うとなく「ムジナ坂」と呼ぶようになった。 』
とありました。

ムジナはアナグマの別名で、見た目はたぬきとそっくりの動物ですね。

ムジナ坂【NO.509】2
写真2

階段を上り、中腹あたりから西側(写真1でいえば左側)を見てました。(写真2)
眺望が開けていたので富士山がみえるかなと思ったんですが、どうやら富士山はもうすこし写真2左側のほうにあるようで、ここからは見えなかったですね。

ムジナ坂【NO.509】3
写真3

坂上あたりからの眺めです。(写真3)
距離の長めな急階段でしたね。
木々がなければ眺望もよさそうですけど、これらの樹木は階段ができる前からあった可能性大なので、そこは仕方ないかもしれないですね。

ムジナ坂【NO.509】4
写真4

最後はさらに坂上の様子です。(写真4)
歩いたときはたしかこの方角の向こうに富士山があるはずと思い撮ったと思います。
この感じなら、階段ができた当初なら富士山も見えたかもしれないですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都小金井市中町

関連リンク:  
→   観音坂【NO.508】/小金井市中町 /富士山の見える坂道 - 東京坂道さんぽ


追記(2024/1/23)
記事を書く時に気がつけばよかったんですが、写真を整理していたら、2022年にこの坂道を再訪したときに、坂名の由来が書かれたプレートも追加されていたみたいで、写真でも撮っていました。
坂の碑の抜粋です。
『昔、この坂の上に住む農民が、田畑に通った道で、両側は山林の細い道であった。だれいうとなく、この道をムジナ坂といい、暗くなると化かされるといって、怖がられ遠回りをした。』
内容はほぼ同じでしたね。