住所:東京都港区芝公園

NHK大河ドラマ「どうする家康」も昨年終わったばかりですし、ひさびさに昨年訪れた増上寺について調べてみると階段がらみで興味深いことがわかったので、今回はそのことについてです。

増上寺の43階段1
写真1

まずは三門からの大殿方向の眺めでも。(写真1)
大殿と東京タワーのコラボが印象的な場所ですね。
手前には大階段も見えていますよね。

増上寺についても軽くふれておくとですね、浄土宗の七大本山の一つで、開山は酉誉聖聡とのこと。
1393年(室町時代)に別の地で創建され、1598年(戦国時代)に現在の場所に移転し、その後の江戸時代に徳川将軍家の菩提寺となり、有名なお寺となったようですね。

またこの建物群の配置にも意味があるようで、増上寺の公式HPによれば、
『大門から大殿本堂に至る道程は、穢土(えど・我々の世界)から極楽浄土に至る世界を表しています。三門をくぐり、煩悩を解脱して、大殿へと向かうと、ご本尊である阿弥陀仏が鎮座し、西方極楽浄土の如き、西に位置している点が特徴です。そのため、増上寺の大殿の荘厳は、極楽の世界を視覚的に表現した造りになっています。』
とありました。

大門は写真1の背後(東側)の道路上にあるあの門ですね。
そして三門が写真1のすぐ背後にあります。

またこの三門から大殿までの距離は約48間で、阿弥陀仏の48願を意味しているとも。
いやはやすごいですね。

増上寺の43階段2
写真2

大殿と三門の間にある石段の階段上からの様子です。(写真2)
奥に見えているのが三門ですね。
正式には「三解脱門」というそうです。
増上寺の公式HPによれば、江戸の初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物だそうです。
もちろん国の重要文化財にも指定されています。

そして、手前の大階段には特に名前はついていないようですが、増上寺の公式HPによれば18段あり、阿弥陀仏の本願、第18願を意味するものとなっているようです。

第18願とは、コトバンクによれば、『阿弥陀仏のたてた四十八願中の18番目の願。』とのこと。

増上寺の43階段3
写真3

写真2の背後の様子です。(写真3)
大殿が近いですね。

そして、写真3でも見えている手前の大階段にも意味があるようで、増上寺の公式HPによれば、25菩薩をあらわし、25の階段となっているとのこと。

増上寺の43階段4
写真4

最後は、大殿の大階段がよく見える位置からのものです。(写真4)

ちなみに25菩薩とは、コトバンクによれば、『阿彌陀仏を念じて極楽往生を願う者を守護し、その臨終の時には迎えに来るという二五の菩薩。すなわち、観音・勢至・薬王・薬上・普賢・法自在・師子吼(ししく)・陀羅尼・虚空蔵・徳蔵・宝蔵・山海慧・金蔵・金剛蔵・光明王・華厳王・衆宝王・日照王・月光王・三昧王・定自在王・大自在王・白象王・大威徳王・無辺身の称。』とのこと。

このときは写真4のとおり、この日は大階段には入れなかったですし、25菩薩のことも知らなかった(もしくは忘れてた?)ので、次回はこのことを意識して上りたいと思います。

ということで今回はこんな感じです。

地図
港区芝公園

関連リンク:  
→   境内散歩_大本山 増上寺
→   増上寺【とある街の風景139】 / 港区芝公園 - 東京坂道さんぽ