住所:東京都府中市清水が丘

前回取り上げた東郷寺坂【NO.486】の坂名の由来となった東郷寺にはもうひとつ興味深い場所があるのですよ。

東郷寺の階段と山門1
写真1

東郷寺坂【NO.486】でも掲載した写真ですが、東郷寺坂【NO.486】からの東郷寺の境内と山門の眺めです。(写真1)
この背後が東郷寺坂【NO.486】という立地具合ですね。

手前の参道沿いにはしだれ桜が並んでいて、府中市の名木100選にも選ばれているそうですよ。

東郷寺の階段と山門2+
写真2

さらに奥に進むと、東郷寺の山門と階段が見えてきました。(写真2)
立派な山門ですね。
この山門は、昭和15年建立で東京都選定歴史的建造物にもなっているそうです。
またタイトルにもあるように黒澤明監督の名作「羅生門」やそれに続く「美女と盗賊」のモデルになったと言われているそうです。
(ただし、「羅生門」や「美女と盗賊」はまだ見ていないので(汗)、映画ででてくる門のモデルなのか、実際に登場するのかは不明です。詳しい方いたら教えてください。)

あとは、建築的にも専門家の間では有名らしく(この記事を書いていて知ったのですが(汗))、この山門、建築家の伊東忠太が設計したらしいですね。

そこで、話が脱線しますけど、すこしばかり伊東忠太の手掛けた作品を調べてみると、けっこうな割合で神社仏閣関連の建物を設計されていたんですね。
このブログでも「ねねの道【とある街の風景383】」の記事で伊東忠太が設計した祇園閣がすこし登場していますね。
とにかく祖父が若い頃は宮大工をしていたということもあるらしいので(いきなり感あって恐縮ですが、前にも一度このブログでふれたことあります)、僕自身、神社仏閣の建物については前から気になっていたわけで、今回の件を通じて伊東忠太設計の建物ももうすこし気にしてみたくなりましたね。


東郷寺の階段と山門3+
写真3

階段上からの長めです。(写真3)
階段については、まわりの坂道の立地具合なども考慮すると、(東郷寺坂【NO.486】でも出てきた)府中崖線との関係でこのような高低差のある階段ができたのでしょうね。

そして、ここからだとしだれ桜もよく見えるので、春に来ればかなり印象的な景色が楽しめそうですね。

そういう意味では、この階段はもう「東郷寺の男坂」と呼んでしまってもいいのではないかと思いましたね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都府中市清水が丘

関連リンク:  
→   東郷寺坂【NO.486】/府中市小柳町+ 清水が丘 - 東京坂道さんぽ
→   東郷寺
→   ねねの道【とある街の風景383】/京都市東山区鷲尾町+祇園町南側 - 東京坂道さんぽ