NO. 485
坂名:まむし坂
住所:東京都府中市清水が丘

今回は、府中市のまむし坂について取り上げてみたいと思います。
場所は東京競馬場厩舎の東側にあり、瀧神社の南側に隣接している坂道です。
前に取り上げたなるい坂【NO.484】からなら東へ徒歩2分ほどのところにあります。

まむし坂【NO.485】1+
写真1

まずは坂下あたりの様子など。(写真1)
このあたりは写真1右側から左側に上る形で崖になっていて、まむし坂はそこを行き来するためにつくられた道のようでしたね。
森の中を抜けるような感じなので、一度通れば記憶に残りやすい坂道風景だったかもですね。

まむし坂【NO.485】2+
写真2

写真1の左側には瀧神社がありました。(写真2)
鳥居と階段が印象的で、まさに崖地の急階段でしたね。

瀧神社は約600年前に創建した神社で、大國魂神社とも深い関係があるようで、大国魂神社の境外末社とのこと。
そんなこともあり大國魂神社の公式HPに瀧神社の説明がありました。
一部抜粋するとですね、『大國魂神社より東に1.5km、清水ヶ丘2丁目のハケの処に鎮座し、この社の東側にある滝は綺麗な水が絶えることが無いので「お滝神社」と呼ばれ、多くの旅人の喉をうるおした。また5月5日の例大祭では、神事の前に奉仕する神職がこの滝で心身を清める。』とありました。

神聖な滝は、写真2の右側に今もあり、こんこんと湧き水を流していましたね。

まむし坂【NO.485】3+
写真3

一気に坂上あたりまできました。(写真3)
坂上から坂下までこのように森の中を通るような雰囲気の坂道でした。

写真3の右側の道が「なるい坂【NO.484】」でもでてきた「いききの道」ということなので、今回の坂道の高低差は6mということになるんですかね。(大昔に多摩川によって削られてできた高さ約6メートルの段丘崖で、通称“ハケ”と呼ばれる道が「いききの道」だからですね。)

そういう意味では、写真3左側はけっこうな崖なので、木々がなければけっこうな眺望坂になりそうでしたね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はなく、『府中市内旧名調査報告書』にもまむし坂があここにあると報告されているだけでした。
なので、なぜ”まむし”なのかもわからなかったですね。
 (場所柄、あのマムシがよく出たからとそんな感じなんでしょうかね。わかりませんけど。)

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都府中市清水が丘

関連リンク:  
 なるい坂【NO.484】/府中市清水が丘 - 東京坂道さんぽ
→ 瀧神社|大國魂神社