NO. 484
坂名:なるい坂
住所:東京都府中市清水が丘

今回は、府中市のなるい坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、東京競馬場厩舎の東側にあり、京王線・東府中駅からなら南へ徒歩7分ほどのところにある坂道です。

なるい坂【NO.484】1+
写真1

今回の坂道は、おそらくこのあたりかなというくらいあいまいで、今昔マップで古地図を見比べても近年の道路改修で昔の道とはだいぶ地形が変わっているようでしたね。(写真1)
写真1は現在の残っている坂道から見れば中腹あたりから、坂上方向を見ているものと言えますかね。
この坂道を上っていくと「いききの道」という大昔に多摩川によって削られてできた高さ約6メートルの段丘崖で、通称“ハケ”と呼ばれる道につながります。

なるい坂【NO.484】2+
写真2

写真1と同じ位置より、坂下方向を見てみたものです。(写真2)
左側が高さ約6メートルの段丘崖で、写真2で見えている家はそこに建っているので、このような高い擁壁が並ぶ景色が見られるようですね。

ちなみにここには、坂名の由来が書かれているような案内板はありませんでした。
ただ「府中市内究明調査報告書」に今回の坂道についての記載があるようで(いくつかの坂道サイトではどれも同じように書かれていました)、報告書には『滝神社の西側で、湧水の鳴泉の水の所からハケを上り御滝道へ出る坂』と書かれているようです。
御滝道というのは、「いききの道」のことですね。

あとは、グーグルマップにも「なるい坂」というピンが記載されていますね。

ただなぜ”なるい”なのかはわからなかったですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都府中市清水が丘

関連リンク:  
→  地獄坂【NO.482】/府中市宮町 - 東京坂道さんぽ
→  いききの道 _ 府中観光協会