NO. 477
坂名:蓮華寺(れんげじ)坂
住所:東京都文京区白山

今回は文京区の蓮華寺坂について取り上げてみたいと思います。
場所は都営三田線・白山駅の南西側すぐのところにあり、徒歩でいえば2分もかからないです。
またこれまでに取り上げた逸見坂【NO.476】や浄心寺坂【NO.473】も徒歩数分のところにあります。

蓮華寺坂【NO.477】1+
写真1

まずは坂下あたりの様子など。(写真1)
車通りもそれなりにある道幅の広い坂道でした。
高低差もあるので、傾斜もやや急でしたね。

ちなみにここには、写真1の左側にも見えているとおり坂名の由来が書かれた案内板があったので、そのまま抜粋させていただくとですね、
『「蓮華寺即ち蓮花寺といへる法華宗の傍なる坂なればかくいへり。白山御殿跡より指ヶ谷町へ出る坂なり」と改撰江戸志にある。 蓮華寺は、天正15年(1587)高橋図書を開基、安立院日雄を開山として創開した寺院で明治維新までは、塔頭が六院あったという。 なお、この坂道は小石川植物園脇の御殿坂へ通じ、昭和58年(1983)にハナミズキやツツジが植栽され、春の開花、秋の紅葉が美しい並木道である。 』
とありました。

由来となった蓮華寺は写真1左側(南側)に今もありますね。
江戸東京坂道事典にも、蓮華寺のことについてふれられていて、江戸時代は規模の大きなお寺だったようで、6つの子院(塔頭)をかかえ、5200余坪の寺領を有していたそうです。ただ明治維新後から徐々に衰微していき、今の姿となったとのこと。

あとこの坂道は別名で「裏御殿坂」とも呼ばれていたそうです。
これは由来の説明「この坂道は小石川植物園脇の御殿坂へ通じ」にあるとおり御殿坂へと通じる坂道だからですね。
なおここででてくる御殿坂はすでにブログでも御殿坂 【NO.17】 とナンバリングしてだいぶ前に取り上げていたりします。

蓮華寺坂【NO.477】2+
写真2

坂上あたりから坂下方向を見てみました。(写真2)
カーブ具合が気持ちのいい感じでした。

坂名由来の説明にもでてきた御殿坂 【NO.17】 は写真2の背後へ道沿いを150mほど歩くとありますね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
文京区白山

関連リンク:
→ 御殿坂 【NO.17】 /文京区白山2丁目 - 東京坂道さんぽ  
→ 浄心寺坂【NO.473】/文京区白山 - 東京坂道さんぽ
→ 逸見坂【NO.476】/文京区白山 - 東京坂道さんぽ
→ 本松山 蓮華寺|日蓮宗 寺院ページ