NO. 469
坂名:石坂
住所:東京都文京区西片

今回は、文京区の石坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、前回取り上げた新坂【NO.468】や菊坂【NO.288】からすぐの場所にあり、徒歩でいえば1、2分の距離にあります。
最寄り駅でいえば、都営三田線・春日駅で、徒歩1分ほどと駅近ですね。

石坂【NO.469】1+
写真1

坂下あたりの様子です。 (写真1)
S字のくねくねした形状の坂道でした。
坂道景観的には記憶に残りやすい風景かもですね。

ちなみにここには、写真1でも見えているとおり(赤い一方通行の標識の右側あたりですね)、坂名の由来が書かれている案内板があり、いつものように抜粋するとですね、
『「町内より南の方、本郷田町に下る坂あり、石坂とよぶ・・・」『新撰東京名所図会』。この坂の台地一帯は、備後福山藩(11万石)の中屋敷を幕府の御徒組,御先手組の屋敷であった。明治以降、東京大学が近い関係で多くの学者、文人が居住した。田口卯吉(経済学者・史論家)、坪井正五郎(考古学・人類学者)、木下杢太郎(詩人・評論家・医者)、上田敏(翻訳者・詩人)、夏目漱石(小説家)、佐佐木信綱(歌人・国学者)、和辻哲郎(倫理学者)など有名人が多い。そのため西片町は学者町といわれた。
     ―西片町の景 ―
      交番の上にさしおほう桜さきけり
           子供らは遊ぶ  おまわりさんと  
                   (佐佐木信綱) 』
とありました。

たしかにこのあたりから東京大学へは、東に歩いて新坂【NO.468】や菊坂【NO.288】経由で行けば、徒歩で7、8分の距離なので、案内板に紹介されているような学者、文人の方々も多く住んでいたんでしょうね。

ただなぜ石坂なのかは書かれていないですね。
昔は石段(階段)だったとか(適当です・・・)、そんな可能性もありますけど、手持ちの資料を見てもちょっとわからなかったですね。

石坂【NO.469】2+
写真2

一気に坂上あたりまできて、坂下方向を見てみました。 (写真2)
カーブ具合がいいですね。

遠くには文京シビックセンターの展望台あたりの印象的な外観も見えていますね。
なんとなくこれでここだけの地域感も感じられるかも。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
東京都文京区西片

関連リンク:  
→ 新坂【NO.468】/文京区本郷6 - 東京坂道さんぽ
→ 菊坂【NO.288】、一葉坂【NO.289】、金魚坂【NO.290】/ 文京区 - 東京坂道さんぽ