今回は、杉並区の北向き坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、前回取り上げたこども坂【NO.435】から西へ徒歩1分もかからない場所にあり、最寄り駅でいえば、西武新宿線・上井草駅が近いです。

北向き坂【NO.436】1+
写真1

坂道は南北に走っていて、ここは最北端の位置から南側を見てみたものです。
背後は西武新宿線が走っているという立地具合ですね。

ここはどうも一旦下ってまた上るという形状をしているため、どこが坂上かわからず、このような言い方をしてみました。
場所によっては”見返り坂”とか言う場合もありますね。
そしてここもまっすぐですね。

北向き坂【NO.436】2+
写真2

写真1でいえば、奥へ、地図的には南へ下り、北側を見てみたものです。
写真2の奥には、西武新宿線の踏切が見えているのでわかりやすいですね。
こうしてみると、傾斜的に上っている具合もわかりやすいですよね。

あとは今昔マップも見てみると、この坂道は昭和2年の地図から記載がありましたね。
前回のこども坂【NO.435】より若干古い坂道ということになりますかね。

なおこの直線具合は、この上井草界隈の道路の特徴で、まちづくりの詳しいことは、前にとりあげた四宮坂【NO.434】(最後にリンクあります)と同じですので、そちらのほうを読んでもらえればと思います。

北向き坂【NO.436】3+
写真3

こちらは写真2とだいたい同じ位置より、地図的には南側を見てみたものです。
こちらも坂道になっていました。
これは、どうも地図で見ると、写真3でもちらりと見えていますけど、手前の横断歩道のあたりは四の宮上橋跡ということで、かつては橋がかかっていたみたいですね。
ということは、この両側の坂道はかつての川にむかって下っていた坂道ということになりそうですね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はなかったのですが、上井草商店街振興組合による「かみいぐさ碁盤坂MAP」に記載があり、北斗七星が美しいことから、北向き坂と名付けられたとありました。
なお坂名をつけられたのは2011年頃のことのようで、これは2011年に上井草地区にある坂道の名前を公募し、そのあと坂道の名前が決まってから地図(かみいぐさ碁盤坂MAP)を発行したという経緯があるみたいですね。(このあたりの坂道はすべてこの経緯ですが、ふれないのも変なので四宮坂【NO.434】で載せた文をそのまま抜粋しました。)

北斗七星ですか。
コトバンクには「北の空、おおぐま座の、クマの背から尾をつくる7個の星をいう。」と説明されていましたね。
由来にロマンがありますね。
北の空ということは、写真2の向きというか見えている空なんですかね。
まあ坂名自体が「北向き坂」なので、そうなんですけどね。
夜になると見えるのかな。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
杉並区上井草

関連リンク:
→ こども坂【NO.435】/杉並区上井草 - 東京坂道さんぽ
→ 四宮坂【NO.434】/杉並区上井草 - 東京坂道さんぽ
→ 上井草商店街へようこそ! / 上井草商店街振興組