今回は杉並区の四宮(しのみや)坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、西武新宿線・上井草駅と井荻駅の間に位置している坂道です。

四宮坂【NO.434】1+
写真1

まずは坂上あたりの様子など。 (写真1)
まっすぐな坂道で、高低差はなにげに建物1階分くらいはありそうでした。

これだけまっすぐだと新しい道なのかと思い、今昔マップを見てみるとやはりそうで、昭和20年の地図から記載がありましたね。

なおこのあたりは、最初に「西武新宿線・上井草駅と井荻駅の間」と書きましたけど、住所からもわかるとおり上井草駅界隈のまちとして地域では捉えられているようですね。
しかもこの直線具合は上井草界隈の道路の特徴で、これはこのあたりがかつて「井荻村」と呼ばれていた頃に、村長の内田秀五郎がおこなった区画整理事業によるものだそうですよ。
時期的には昭和10年から10年がかりの事業ということで、そういう視点でみれば、今昔マップにて昭和20年の地図から記載があることと一致しますね。

四宮坂【NO.434】2+
写真2

坂下あたりまできて坂上方向を見てみました。 (写真2)
まっすぐですね。

ちなみにここには坂名の由来が書かれているような坂の碑はなかったのですが、上井草商店街振興組合による「かみいぐさ碁盤坂MAP」に記載があり、坂道の途中に四宮森公園の正門があり、そのことから坂名もこの公園名にちなんでいるとのこと。

なお坂道自体は昭和20年(1945年)頃からあったのですが、坂名をつけられたのは2011年頃のことのようですね。
これは2011年に上井草地区にある坂道の名前を公募し、そのあと坂道の名前が決まってから地図(かみいぐさ碁盤坂MAP)を発行したという経緯があったからみたいですね。

なかなか興味深いまちづくりというか取り組みかもですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
杉並区上井草

関連リンク:
→ 上井草商店街へようこそ! / 上井草商店街振興組合