今日は七夕ということで、歌川広重の名所江戸百景「市中繁栄七夕祭」ゆかりの場所を歩いたときのことでも

「市中繁栄七夕祭」
画像

こちらは歌川広重の名所江戸百景「市中繁栄七夕祭」です。
有名な浮世絵で、タイトルにもあるとおり、七夕の行事を扱った作品ですね。
そして、この浮世絵、だいぶまえにこのブログで書いた記事(記事名:雨の七夕ということで名所江戸百景でも)でも取り上げていて、そこでは「この絵は、当時の広重さんの自分の家からの江戸市中の眺めを描いたものらしく、今の場所で言えば、東京駅のすぐ東側にあるブリジストン美術館のあたりから、富士山を眺めたものとみていいようですね。」と書いていたんですよね。

そこで、東京駅のすぐ東側にあるブリジストン美術館のことを調べてみると、今はアーティゾン美術館と名前は変わっているけれど、現在もあり、そういえば昨年、このすぐそばで写真撮っていたなあと思い出したわけなんですよ。

歌川広重の名所江戸百景「市中繁栄七夕祭」ゆかりの場所めぐり1
写真1

それがこちらですね。
いまは再開発中ですごい工事が行われていたんですけど、実はこのあたりに歌川広重の住居がかつてあったらしいです。
昔は正面の仮囲いのあたりに案内看板もあったらしいですが、僕が訪れたときはなかったですね。

ただフォートラベルのサイトに昔の案内看板の写真が公開されていたので、そこから看板に書かれている文を一部抜粋させていただくとですね、
『歌川広重住居跡
所在地 中央区京橋一丁目九番
浮世絵師歌川広重(1797〜1858)が、嘉永二年(1849)から死去までのおよそ十年間を過ごした住居跡です。
(略)
住居は、幕府の奥絵師(御用絵師)狩野四家のうち、中橋狩野家屋敷の隣にあり、二階建ての独立家屋であったといいます。 』
とありました。

そんなわけで、上記の名所江戸百景「「市中繁栄七夕祭」は、かつての住宅の屋根上の物干場から描いているらしいので、まさにこの場所ということになりそうですね。
そして見ている方向も写真2の右側あたりということみたいですしね。

歌川広重の名所江戸百景「市中繁栄七夕祭」ゆかりの場所めぐり2+
写真2

最後は、中央通りとアーティゾン美術館の様子など。
見ている方向はちょうど反対向きで、この背後に富士山があるという感じなんですけどね。
なお歌川広重住居跡はこの右側にあるという立地具合です。
それにしてもこのあたりは道幅広いですね。

ということで今回は、七夕ということで急に思い出して書いてみたところで、こんな感じです。

地図 :中央区京橋


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