今回は、世田谷区の病院坂について取り上げてみたいと思います。
場所は、小田急小田原線・成城学園前駅から、南へ徒歩7分ほどのところにあります。
写真1
まずは坂上あたりの様子など。 （写真1）
ここは成城通りと言われていて、駅前から坂下の世田谷通りに抜ける道なので、車通りの多い坂道でした。
右側は成城三丁目緑地があり、中腹あたりの写真1左側には世田谷区立砧中学校の敷地内の樹木が見えていて、切通しの雰囲気もあり印象的な坂道風景でしたね。
写真2
中腹あたりからさらに坂下方向を眺めているものです。 （写真2）
このあたりにくると、切通しの坂道具合がわかりやすいですね。
ちなみにここには、坂名の由来が書かれているような坂道の碑はありませんでしたが、どうも昔は、坂上にある明正公園の道路から見える植え込みの中に「病院坂」と書かれたけっこう立派な案内板があったようですね。
情報としては平成7年頃のもので、それ以後にネットで病院坂を取り上げているサイトでは、坂道上に案内板はないと書かれているものばかりなので、いまはないようですね（僕自身も現地を歩いたときはみつけることはできませんでした）。
ただですね、世田谷区よる「砧健康づくりウォーキングマップ �� <成城地区版>」の中で、この坂道が病院坂であるとあり、由来についても「明治から大正にかけて医療施設がありました。 」と書かれてありましたね。
やはり病院由来だったんですね。
いちおう今昔マップでも見てみましたけど、たしかに大正6年の地図には、今の成城三丁目緑地のところに病院のマークが記されているので、史実ともあいそうですね。
あとは、タイトルでもすでに触れていますけど、最近、魚籃坂（ NO.407）のそばにあるピーコック坂の記事（記事名「小説「病院坂の首縊りの家 」の聖地、ピーコック坂をぶらり/港区高輪」）でも取り上げた横溝正史の小説「病院坂の首縊りの家 」と、この坂道はすこしばかり縁があるのかもしれないのですよ。
それはなぜかというと、小説「病院坂の首縊りの家 」の冒頭のまえがきのような部分でそれが書かれていたので、その部分を抜粋させていただくとですね、
『いったい病院坂という名はあちこちにあるらしく、げんに私がいま住んでいる成城の町にもおなじ名の坂がある。しかも、成城の病院坂は坂の名の由来となった病院が、いまや跡形もなくなっているのに反して、これからお話しようとしている病院坂には、いまもなおその坂の名のいわれとなった、法眼病院という大きな総合病院が繁栄しており、昭和四十八年度版の地図にはその名が記入されている。 』
とありました。
後半の”これからお話しようとしている病院坂〜”という部分は、魚籃坂（ NO.407）のそばのピーコック坂のことですが、その前の部分が、今回の病院坂（ NO.408）のことを指していると思われるんですよ。
いろいろ調べてみると、どうやら横溝正史は生前成城に住んでいたらしいのですが、どうも氏の家はこの近くにあって、そのことから日々この坂道も歩いていたのではないかと言われていて、そんなことから、小説「病院坂の首縊りの家 」でも自身のライフスタイルと重ね合わせてこのような書き方をしたのではないかとファンの中では言われているみたいですね。
写真3
坂下あたりの様子です。 （写真3）
このあたりにきてやっと坂下あたりの街並みが見えてきましたね。
ちなみにこの坂道は国分寺崖線上にある坂道なので、元々は崖地だったのを造成して車も通れる坂道にしたため、このような切り通しになっているということみたいですね。
写真4
最後は、坂下あたりに国分寺崖線の地形具合を残しつつ造られている興味深い階段が見えていたので、ぱちりと。 （写真4）
左側に今回の病院坂（ NO.408）があるという立地具合でしたね。
ただこの階段、崖上にある世田谷区立砧中学校に向かうための階段のようだったので、気楽には使えないようでしたね。
ということで、今回はこんな感じです。
地図
世田谷区成城
関連リンク：
→ 小説「病院坂の首縊りの家 」の聖地、ピーコック坂をぶらり/港区高輪 - 東京坂道さんぽ
場所は、小田急小田原線・成城学園前駅から、南へ徒歩7分ほどのところにあります。
写真1
まずは坂上あたりの様子など。 （写真1）
ここは成城通りと言われていて、駅前から坂下の世田谷通りに抜ける道なので、車通りの多い坂道でした。
右側は成城三丁目緑地があり、中腹あたりの写真1左側には世田谷区立砧中学校の敷地内の樹木が見えていて、切通しの雰囲気もあり印象的な坂道風景でしたね。
写真2
中腹あたりからさらに坂下方向を眺めているものです。 （写真2）
このあたりにくると、切通しの坂道具合がわかりやすいですね。
ちなみにここには、坂名の由来が書かれているような坂道の碑はありませんでしたが、どうも昔は、坂上にある明正公園の道路から見える植え込みの中に「病院坂」と書かれたけっこう立派な案内板があったようですね。
情報としては平成7年頃のもので、それ以後にネットで病院坂を取り上げているサイトでは、坂道上に案内板はないと書かれているものばかりなので、いまはないようですね（僕自身も現地を歩いたときはみつけることはできませんでした）。
ただですね、世田谷区よる「砧健康づくりウォーキングマップ �� <成城地区版>」の中で、この坂道が病院坂であるとあり、由来についても「明治から大正にかけて医療施設がありました。 」と書かれてありましたね。
やはり病院由来だったんですね。
いちおう今昔マップでも見てみましたけど、たしかに大正6年の地図には、今の成城三丁目緑地のところに病院のマークが記されているので、史実ともあいそうですね。
あとは、タイトルでもすでに触れていますけど、最近、魚籃坂（ NO.407）のそばにあるピーコック坂の記事（記事名「小説「病院坂の首縊りの家 」の聖地、ピーコック坂をぶらり/港区高輪」）でも取り上げた横溝正史の小説「病院坂の首縊りの家 」と、この坂道はすこしばかり縁があるのかもしれないのですよ。
それはなぜかというと、小説「病院坂の首縊りの家 」の冒頭のまえがきのような部分でそれが書かれていたので、その部分を抜粋させていただくとですね、
『いったい病院坂という名はあちこちにあるらしく、げんに私がいま住んでいる成城の町にもおなじ名の坂がある。しかも、成城の病院坂は坂の名の由来となった病院が、いまや跡形もなくなっているのに反して、これからお話しようとしている病院坂には、いまもなおその坂の名のいわれとなった、法眼病院という大きな総合病院が繁栄しており、昭和四十八年度版の地図にはその名が記入されている。 』
とありました。
後半の”これからお話しようとしている病院坂〜”という部分は、魚籃坂（ NO.407）のそばのピーコック坂のことですが、その前の部分が、今回の病院坂（ NO.408）のことを指していると思われるんですよ。
いろいろ調べてみると、どうやら横溝正史は生前成城に住んでいたらしいのですが、どうも氏の家はこの近くにあって、そのことから日々この坂道も歩いていたのではないかと言われていて、そんなことから、小説「病院坂の首縊りの家 」でも自身のライフスタイルと重ね合わせてこのような書き方をしたのではないかとファンの中では言われているみたいですね。
写真3
坂下あたりの様子です。 （写真3）
このあたりにきてやっと坂下あたりの街並みが見えてきましたね。
ちなみにこの坂道は国分寺崖線上にある坂道なので、元々は崖地だったのを造成して車も通れる坂道にしたため、このような切り通しになっているということみたいですね。
写真4
最後は、坂下あたりに国分寺崖線の地形具合を残しつつ造られている興味深い階段が見えていたので、ぱちりと。 （写真4）
左側に今回の病院坂（ NO.408）があるという立地具合でしたね。
ただこの階段、崖上にある世田谷区立砧中学校に向かうための階段のようだったので、気楽には使えないようでしたね。
ということで、今回はこんな感じです。
地図
世田谷区成城
関連リンク：
→ 小説「病院坂の首縊りの家 」の聖地、ピーコック坂をぶらり/港区高輪 - 東京坂道さんぽ
