渋谷の Bunkamuraをぶらりとしてみて、気になる階段空間があったので、今回はそのことについてなど。

Bunkamuraの階段空間1
写真1

まずはこちらですかね。 (写真1)
地下1階にあった Bunkamuraと現在建替え中の東急百貨店本店をつなぐ階段ですね。
階段上が東急百貨店本店とつながっていたようですが、僕が行ったときは東急百貨店本店が建て替えのため閉店したあとだったので、閉鎖されていました。
しかもここは階段とあわせて空間自体も渋みがありますね。
Bunkamuraもリニューアルされるとのことなので、この階段も存続があやしいかもしれないので、記録として。

Bunkamuraの階段空間2
写真2

写真1の背後もぱちりと。 (写真2)
右側に見えているのはブックショップ・ナディフモダンですね。
ここの本の品揃えは独特で、訪れたときは刺激をもらえましたね。

Bunkamuraの階段空間3
写真3

こちらは階段だけというよりは空間も含めて印象的だった3階の階段空間です。 (写真3)
ここも奥に行くと東急百貨店本店に行けた場所のようでしたね。

ちなみに階段下に置かれているオブジェは「夢のコンパス」なる彫刻家・小田襄の作品で、夢を探しに行く羅針盤という意味が込められているそうですよ。

Bunkamuraの階段空間4
写真4

そして、写真3の位置から上をみるとこれまた、刺激的な吹き抜け空間となっていましたね。 (写真4)
Bunkamuraの建物の設計は石本建築事務所+東急設計コンサルタント+MIDI綜合設計研究所+ヴィルモット・ジャポンということになっているんですけど、どなたが考えられたんでしょうね。
内装という点とここにこんなぶっ飛び感(笑)のものを入れますかという感じからすると、おそらく、フランス人建築家のヴィルモット・ジャポン氏の可能性が高そうですが、真偽はさだかではないですので、あしからず。

Bunkamuraの階段空間5
写真5

写真4の背後には松濤側の地上レベルとつながっている北口エントランスも見えていましたね。(写真5)
ちなみに手前に見えている手すりは、クルーザーのデッキをイメージして作られたらしいですよ。
これは Bunkamuraが船、海をテーマにデザインされているらしいからで、そのためか、館内にはそれらを感じるデザインが至るところにあるとのこと。
そういう視点でみれば、これまでに紹介した階段空間もそういう要素あるような。

なおこの建物まわりの高低差具合については、前に公開した「 Bunkamura西側に隣接する坂道」の記事でふれていて、今回の北口エントランスは、この無名坂( Bunkamura西側に隣接する坂道)の坂上側と同じ高さということになるみたいでしたね。
そういう意味では、この Bunkamura、見た目はまわりに対して固く閉ざしているようにも見えますけど、よく観察してみると内部はまわりの高低差具合に呼応するように建てられていたのだなあと、今頃になって感心してしまいましたね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
渋谷区道玄坂

関連リンク:
→  Bunkamura西側に隣接する坂道 / 渋谷区松濤+道玄坂 - 東京坂道さんぽ
→  Bunkamura