台東区の蔵前駅から東にすぐの場所にある隅田川に架かる厩橋(うまやばし)からスカイツリーが見られたので、今回はそのことを交えながらの風景話でも。
写真1
厩橋からの隅田川とスカイツリーです。 (写真1)
左側にはアサヒグループ本社の高層ビルの手前にある金色のオブジェも見えているとおりで、浅草とも近い場所ですね。
スカイツリーとともに川に隣接して首都高の高架も見えていたりと、かなり現代的な風景でしたね。
画像1 (名所江戸百景「御厩河岸」 )
そんな現代的な風景が広がるこのあたりですけど、実はこのあたりの風景は歌川広重も気になったのか、彼の浮世絵としても残っています。
それが画像1の「御厩河岸」と名付けられた江戸時代の浮世絵です。
そして、写真1とこの浮世絵はだいたい同じ場所から見ているんですよ。
これは、今の厩橋のたもとあたりは、江戸時代、御厩河岸と呼ばれていて、地域でも重要な要所だったらしく「御厩河岸の渡し」と呼ばれる渡し船も運行されていたそうです。
なので、浮世絵にも渡し船に乗った女性らしき2人組が描かれていますよね。
写真2
こちらは厩橋の橋上の様子です。 (写真2)
立派な橋でした。
江戸時代はもちろんこんな橋はなく、昭和4年にできた橋とのこと。
あと上記の浮世絵でいえば、もしかしたらこちらの視点のほうが、まさに絵と同じ方向をみているとも言えるかもしれないですね。
画像2 (富嶽三十六景「御厩川岸より両国橋夕陽見」 )
最後は、富嶽三十六景「御厩川岸より両国橋夕陽見」という葛飾北斎による江戸時代の浮世絵です。
実は、こちらもこのあたりの風景を描いていて、浮世絵に描かれている船が「御厩河岸の渡し」の渡し船だそうですよ。
視点的には写真2でいえば、奥の対岸から、僕の立っている方向(南西方向)を見ていて、当時は富嶽三十六景の名の通り、遠くには富士山が見えたようですね。
なので、「御厩河岸の渡し」は渡し船から富士山を遠くに望めたことから、「富士見の渡し」とも呼ばれていたそうですよ。
ちなみに絵の左側に見えている橋は、両国橋とのことで、両国橋といえば、ここからけっこう南の離れた場所にあるので、この浮世絵はかなりデフォルメしているのかもしれないですね。
あと厩橋といえば、前にこのブログで公開した記事(「松本零士氏デザインの観光船「エメラルダス」と隅田川 /台東区蔵前」)と同じ場所で、橋からの観光船の様子なども伝えていますので、昔の風景も妄想しながらタイムトラベル気分でよかったら。
ということで、今回はこんな感じです。
地図
台東区蔵前+墨田区本所
関連リンク:
→ 松本零士氏デザインの観光船「エメラルダス」と隅田川 /台東区蔵前 - 東京坂道さんぽ
写真1
厩橋からの隅田川とスカイツリーです。 (写真1)
左側にはアサヒグループ本社の高層ビルの手前にある金色のオブジェも見えているとおりで、浅草とも近い場所ですね。
スカイツリーとともに川に隣接して首都高の高架も見えていたりと、かなり現代的な風景でしたね。
画像1 (名所江戸百景「御厩河岸」 )
そんな現代的な風景が広がるこのあたりですけど、実はこのあたりの風景は歌川広重も気になったのか、彼の浮世絵としても残っています。
それが画像1の「御厩河岸」と名付けられた江戸時代の浮世絵です。
そして、写真1とこの浮世絵はだいたい同じ場所から見ているんですよ。
これは、今の厩橋のたもとあたりは、江戸時代、御厩河岸と呼ばれていて、地域でも重要な要所だったらしく「御厩河岸の渡し」と呼ばれる渡し船も運行されていたそうです。
なので、浮世絵にも渡し船に乗った女性らしき2人組が描かれていますよね。
写真2
こちらは厩橋の橋上の様子です。 (写真2)
立派な橋でした。
江戸時代はもちろんこんな橋はなく、昭和4年にできた橋とのこと。
あと上記の浮世絵でいえば、もしかしたらこちらの視点のほうが、まさに絵と同じ方向をみているとも言えるかもしれないですね。
画像2 (富嶽三十六景「御厩川岸より両国橋夕陽見」 )
最後は、富嶽三十六景「御厩川岸より両国橋夕陽見」という葛飾北斎による江戸時代の浮世絵です。
実は、こちらもこのあたりの風景を描いていて、浮世絵に描かれている船が「御厩河岸の渡し」の渡し船だそうですよ。
視点的には写真2でいえば、奥の対岸から、僕の立っている方向(南西方向)を見ていて、当時は富嶽三十六景の名の通り、遠くには富士山が見えたようですね。
なので、「御厩河岸の渡し」は渡し船から富士山を遠くに望めたことから、「富士見の渡し」とも呼ばれていたそうですよ。
ちなみに絵の左側に見えている橋は、両国橋とのことで、両国橋といえば、ここからけっこう南の離れた場所にあるので、この浮世絵はかなりデフォルメしているのかもしれないですね。
あと厩橋といえば、前にこのブログで公開した記事(「松本零士氏デザインの観光船「エメラルダス」と隅田川 /台東区蔵前」)と同じ場所で、橋からの観光船の様子なども伝えていますので、昔の風景も妄想しながらタイムトラベル気分でよかったら。
ということで、今回はこんな感じです。
地図
台東区蔵前+墨田区本所
関連リンク:
→ 松本零士氏デザインの観光船「エメラルダス」と隅田川 /台東区蔵前 - 東京坂道さんぽ