おおくぼ坂と呼ぶそうです。
場所は蝉坂(NO.362)の坂下から南東に徒歩2分ほどの場所にあり、坂下あたりにはデニーズ上池台店があります。

大久保坂(NO.365)1
写真1

まずは坂下あたりの様子から。(写真1)
坂下あたりは直線的で、写真1の左側にはライオンズヒルズ上池台という大規模マンションが隣接していることもあり、歩道がきれいに整備されていました。
坂道自体は、高低差もあって、坂の途中で左にすこし曲がっているので、ここからは坂上あたりは見えませんでした。

大久保坂(NO.365)2
写真2

ちなみに、写真1のすぐ右側には坂の碑もありました。(現地では一緒に写したつもりだったんですけど、写ってなかったですね。汗)(写真2)
抜粋するとですね、
『昭和初年の耕地整理によって出来た坂道で、坂の名は、昔、大久保氏の屋敷跡であったということに由来するという。』
とありました。
「昭和初年の耕地整理によって出来た坂道」とあったので、今昔マップで調べてみると、たしかにこの坂道は1944年以降から地図に描かれていましたけど、1944年といえば昭和19年なので、昭和初年がもし昭和元年(1926年)ということであれば、すこし意味も違ってきそうですけど、まあそこまで厳密に言わなければ(もしかしたら今昔マップのほうが間違っているという可能性もありますが、そこまでやるときりがないので)、だいたい坂の碑の説明と史実は合致しているようでしたね。

大久保坂(NO.365)3
写真3

一気に坂上あたりまでやってきて、坂下方向を見てみました。(写真3)
坂の途中ですこし曲がってからここまでは傾斜具合もすこしゆるやかになっていましたね。

ちなみに、この大久保坂は地図的に坂下と坂上の場所がわかりやすいので、まず距離を地図で測ってみると、坂下から坂上まで190mあり、海抜のほうをマピオンの地図で調べてみると、坂下は海抜17mで坂上は海抜20mとなっていました。
距離のほうはまあ正しい感じですけど、海抜の方は20m-17mで高低差3mということになるので、写真をみてもちょっと流石に3mといえば建物1階分あるかないかの高低差なので、なかなか厳しいかなという感じですかね。

あとは写真1と3の風景具合だと、もしかしたらここも、写真3の左に見えている坂の碑の向こうあたりに、大昔なら富士山が見えていたかもしれないですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
大田区上池台

関連リンク:
→ 大田区ホームページ:大久保坂
→ 蝉坂(NO.362) /大田区上池台 - 東京坂道さんぽ
→ 今昔マップ on the web/時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部 谷謙二(人文地理学研究室)
→ マピオン