今回は、成城の不動坂(NO.358)の坂下あたりにあり、坂名の由来にもなっていると言われている喜多見不動堂を歩いたときのことでも。

成城・喜多見不動堂の階段1
写真1

知らなければそのまま通り過ぎてしまいそうなつくりですけど、こちらが喜多見不動堂の入口ですね。(写真1)
場所的には、不動坂(NO.358)の坂下あたりにあります。

成城・喜多見不動堂の階段2
写真2

さっそく境内に入ると、いきなり岩屋不動なる小さい祠があり、湧水による小さな滝もありました。(写真2)
かつてはここで信者が水行を行っていたとのこと。
なおこの滝も国分寺崖線とは関係ありそうですが、それについてはまたおいおいと。

成城・喜多見不動堂の階段3
写真3

奥に行くと、喜多見不動堂に関する案内看板があり、その横にはなかなかの階段がありました。(写真3)

ちなみに、喜多見不動堂に関する案内看板には、「この不動堂は、喜多見慶元寺の境外仏堂で、本尊は不動明王坐像である。創建は明治九年五月(以下略)」とあったので、けっこうあたらしめの不動堂みたいです。
あとは、「この尊像は、明治の初め多摩川大洪水のとき、喜多見川原に流れ着いたものを、前記の願主たちが成田山新勝寺で入魂したものと伝えられている。」とも書いてあり、また「毎年冬至の日には星祭りが執行され(以下略)」とも書いてあったので、近代にできた場所とはいえ、この地域を信仰する熱量が感じられる場所といえそうで、たしかに歩いていても境内はきちんと管理されいる感じでしたね。

成城・喜多見不動堂の階段4
写真4

階段を上り、写真3でも見えていた踊り場から階段下方向をみてみたものです。(写真4)
敷地に隣接して小田急の線路があるためか独特の階段風景が楽しめましたね。

成城・喜多見不動堂の階段5
写真5

写真4の位置から右側を見たものです。(写真5)
国分寺崖線の高低差まるまる上った上に喜多見不動堂があるようでしたね。

成城・喜多見不動堂の階段6
写真6

階段を上りきり、階段下方向を眺めてみました。(写真6)
地図で見ると、ちょうど写真正面方向に富士山があるはずなので、樹々が今よりも少なかった昔なら富士山もここから見えたかもしれないですね。
まあそういう意味では、この軸線はすこしずれてはいますけど、やはり最初から富士山を意識して造られたものなのかもしれないないなあと思いつつ、真相は定かではないです。

成城・喜多見不動堂の階段7
写真7

最後は、写真6の最後に建っている喜多見不動堂など。(写真7)
地域の人たちの村内(当時の)の安全を願う気持ちが伝わってくる立派な建物ですね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
世田谷区成城4

関連リンク:
→ 不動坂(NO.358)/世田谷区 /富士山も見える成城の坂道  / 東京坂道さんぽ
→ 富士山も見える東京・成城の不動坂となかんだの坂巡り| トラベルjp