みょうが坂と呼ぶそうです。
場所は、大木戸坂(NO.349)の坂上あたりでつながっていて、そこから東南方向に下っている坂道です。

地図で見ると、北を安保坂(NO.350)が、南を大木戸坂(NO.349)が走っており、周りは坂道だらけともいえますが、調べてみると、どうやらこの茗荷坂が一番古くからある坂道のようです。


茗荷坂(NO.351)1
写真1

まずは、坂下あたりの様子でも。(写真1)
なかなかの急勾配で、左にカーブしている具合がいい感じでしたね。
ただ昔はもっと急勾配だったという説もあるんですよ。

あとは写真右上のマンションがすごい圧倒感ですね。

またここは南側(写真1でいうと左側)には東長寺、北側(写真1でいうと右側)には源慶寺という具合にお寺に隣接していて、しかも江戸時代の古地図を確認してみると、東長寺も源慶寺も地図に記載がある古いお寺のようでしたね。

ちなみにここには、写真1でもすこし見えているとおり、坂の碑はあって、坂名については、坂下の谷で江戸時代にミョウガを作っていて、そこから茗荷坂と呼ばれるようになったとのこと。

あのミョウガが坂名の由来とは、ここを歩くとなんか健康によさそうなのではないかという気分になってきますが、ミョウガ自体は湿地を好む植物らしく、それを裏付けるように、いつもお世話になっている「江戸東京坂道事典」によれば、江戸時代、この坂下あたりは日当たりが悪く他の作物には向かなかったため茗荷畑になったという言い伝えがあり、そういう意味では周りにお寺があるにもかかわらずなので、なかなか興味深い経緯をたどって名付けられた坂名なのだなあと、思ったりもしました。


茗荷坂(NO.351)2
写真2

短い坂道なので、一気に坂上あたりまできて坂下方向を見てみました。(写真2)
坂道風景とあわせて、東長寺の多宝塔もなんともいい味だしていましたね。

そんなわけで茗荷坂についてはこれくらいですが、坂道に隣接している東長寺についていえば、大木戸坂(NO.349)の時にもすこし取り上げましたけど、公式HPみても興味深い和風モダンな寺院建築が境内にたくさんあって、しかも歴史もあるというお寺なので、気になるかたはそっち方面で調べてみても興味深いかもしれないですね。


ということで、今回はこんな感じです。


地図
新宿区四谷4丁目と富久町の間