青梅駅から600mほど西に行ったところで興味深い場所をみつけたので、今回はそのことについてです。

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道1
写真1

いきなりですが、現地に建っていたこの建物は現在酒屋さんのようなんですが、よくみるとなにやら面白い点が。(写真1)

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道2
写真2

建物の左側に見えていた「おかざき」と書かれた看板のところに近寄ってみました。(写真2)
ここは、グーグル・マップには「中武馬車鉄道 青梅(森下)駅跡」と記されていたので、当日は気になって立ち寄ってみたわけなのですが、やはり現地にもそれらしき痕跡が残っていたというわけなのですよ。

ちなみに、看板には「おかざき」とありますが、下の石碑にはグーグル・マップに表記されていた「中武馬車鉄道 青梅(森下)駅跡」と書かれてありました。
なので、現地では調べていないのですが、もしかしてこの建物の酒屋名が「おかざき」なのかもしれないですね。もしそうならば遊び心のある看板ですね。

それはともかく、さらりと調べてみると、かつてこのあたりに中武馬車鉄道の青梅(森下)駅のターミナルがあったみたいです。しかも青梅(森下)駅は中武馬車鉄道の終着駅だったとのこと。中武馬車鉄道は1917年9月に解散したらしいので、ほぼ100年前のことになるんですね。
なるほどなるほど。
なお、中武馬車鉄道についてはウィキペディアに詳しく書かれてありますので、そちらのほうを見てくださいな。

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道3
写真3

そしてやっと坂道の話です。(写真3)
写真3は、写真1の背後を見たものですね。
なので「中武馬車鉄道 青梅(森下)駅跡」は、今回の取り上げる坂道のちょうど坂上にあるということになりますね。

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道4
写真4

坂の途中から坂下方向をみたものです。(写真4)
遠くの山並みに加えて、右側には立派な塀がありなかなか特徴的な雰囲気がある坂道でした。
なおこの塀の奥は地図でみると四恩幼稚園となっていました。

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道5
写真5

こちらは坂下からの景色ですね。(写真5)
山も近くてなかなかいい感じです。

中武馬車鉄道の駅跡と金剛寺がある坂道6
写真6

そして、こちらは写真5の左側にもちらりと見えていた立派な門の外観です。(写真6)
正確には奥に金剛寺というお寺があるのでその山門ですね。
なので、坂の途中から見えた塀は金剛寺のもので、幼稚園も境内の駐車場とつながっていたのでお寺となんらかの関係があるみたいですね。

ちなみに金剛寺は平将門が創立したとか、寺の中庭にある「将門誓いの梅」が青梅という名の由来となったともいわれていたりとか、かなり史実的にも興味深いお寺のようでしたね。

なおこれだけ興味深い場所が隣接している坂道なのですが、名前はないんですよね。
僕的には「金剛寺坂」とか「森下坂」あたりの坂名をつけておいてほしい場所だなあと思ってしまったんですが、どうなんでしょうね。

ということで今回はこんな感じです。

地図:青梅市森下町および天ヶ瀬町