またもや今回も無名坂の話です。
しつこいようですが、このあたり、ふらりと歩いていると、けっこう気になる名も無き坂や階段があるんですよ。
もともと高低差のある場所だからそうなのかもしれないですけど、なんとなくスケッチしてみたい階段というか坂道というかそんな感じの坂道風景に出会う確率が多いエリアみたいですね。

それで、この坂の場所なのですが、このまえ取り上げた右近坂(NO.232)とほぼ並行に走り、道ひとつ北側に位置していました。


もう人は通れない地形階段と詩人の坂道1
写真1

そんなわけで、写真1が今回の無名坂の様子です。
いちおう右も坂になっていますが、まずは左の階段です。
階段上は駐車場になっていて、この階段はそこへ行くためのものだったようです。
いちおうまわりをみても人工的に高低差をつくった感じはなく(もちろん道をつくるための造成は別として)地形的な影響からできたものみたいでした。
とにかくすごいことになっていますねえ。
しかも階段左側の擁壁にもびっしりと自然発生したと思われる蔦がはりついていました。
なんか良い感じですね。


もう人は通れない地形階段と詩人の坂道2
写真2

いちおう別角度からも階段をみてみました。
こっちからみるとすこし普通な感じがしますけど、やはりじっとみてるとどこか変な雰囲気。
とりあえず上に行きたい人はこの左側がスロープになっているようなので、そちら側からアクセスしているようですね。


そしてそして、実はこれ以外にも、現地をぶらついていた時はまったく気がつかなくて、帰ってから臼田坂(NO.231)あたりの記事を書いているときに気がついたのですが、実は写真1に写っていた右側の坂道。
臼田坂(NO.231)の記事で坂上あたりに萩原朔太郎の旧宅があると書いたと思いますが、なんと偶然に、写真1の右側の坂をすこし上ったあたりに(「馬込文士村」のサイトによれば)、まさに萩原朔太郎が大正15年〜昭和4年のあいだに住んでいた家があったみたいなんですよ。(驚)
なので、写真1でもおじさんらしき人が自転車おしながら坂道上ってますが、実はそのむこうにちらりと写っているのかもしれないのですよ!(まあ建て替えられている可能性大ですが・・・。)
なので、あきらかにこの坂をかつては萩原朔太郎も上り下りしていたはずなので、この坂道も(この階段ではなく坂道のほうですが)、もしかしたらなにか名前つけてみると以外とおもしろいかもしれないですね。(しかもこの坂下のほうには感じのいい公園もありますしね。)


住所
大田区南馬込3-22あたり