今回はひさびさに無名の坂で、ちょっと気になるところがあったので、とりあげてみたいと思います。


大田区中央5丁目のとある坂1
写真1

いきなりですが、こちらが今回とりあげる坂道です。
見てのとおり写真1は坂下から坂上のほうを見上げているものです。

ここは前回とりあげた汐見坂(NO.223)とは坂下でつながっていて、
実は散歩当日、坂の北側エリアからてくてくと汐見坂(NO.223)に向かって歩いていた途中に見つけた坂なのですよ。

左側は広大な校庭を持つ専門学校があって樹々が道までせり出してきていて、それだけでもいい感じなのですが、坂道自体に目をむけても勾配具合やスロープと階段の合わせ技といい名前のない坂にしておくのはもったいないくらいの坂道でした。


大田区中央5丁目のとある坂2
写真2

また坂の中腹あたりは写真2のような感じでした。
左の学校の樹々に加えて、右側にも緑がたくさんで、勾配具合も中腹まできたのにあいかわらずキツイままで楽しい感じ。。
左の階段も頂上まで続いているみたいです。
それとカーブミラーもいたるところに取り付けられているのも丁寧かもですね。
でもここまでなら、他の場所にもありそうな坂の風景かもです。


大田区中央5丁目のとある坂3
写真3

そこで、この風景ですよ。
写真3は坂上までやってきて坂下のほうを眺めたものです。
かなり景色ひらけてました。
もうここまでくると坂下も見えず、まわりに高さを比べることができる建物もなかったので詳しくはわからなかったのですが、とにかくかなりの高低差具合でした。

そして、現地でも地図と見比べながらある程度は気がついていたんですが、実はこの坂、帰ってからさらにこまかく見てみると、この坂の軸線がちょうど皇居あたり、まあ昔で言うと江戸の中心地あたりのほうに向いているようなのですよ。
なので、この高低差具合(これが重要です)で江戸時代にもここに同じようにこの坂が存在していたとしたら(可能性的にはかなり低いですが)、今でも都内の市街地がけっこう見えることからも江戸市中(江戸城も?)が坂の景色とあわせて坂上から遠くに見えていたかもと推測しているわけなんですよ。
そんなわけでこの坂、(推測どおりであれば)「江戸見坂」と呼んでもいいような気もしまするがどうでしょうかね・・・。
(↑これはあくまで推測ですので、当時の古地図とかもしあれば調べてみて再検討してみますよ。また他のエリアにもこういう坂みつけることできたら報告したいと思いますので、よろしくなりです。)


住所
大田区中央5