所在地:台東区上野公園1あたり

さくらだに坂と呼ぶそうで、別名でくらやみ坂とよばれたそうで、今はすでになくなってしまった坂道です。
なので今回はかつての坂道を妄想しながら「江戸東京坂道事典」の記述をもとにだいたいのめぼしをつけてぶらりとしてみました。

桜谷坂1

まずはすぐ近くにある上野駅の公園口の改札あたりをぱちりと一枚。
おなじみの風景ですかね。
名前のとおり上野駅から上野公園に直結している改札口です。

桜谷坂2

公園口の改札からすこし南下(一枚目の写真でいえば右側です)するとなにやら屋根がいっぱい並んだ風景が道路のむこうに見えていました。
だいたいご想像のとおりですけど、上野駅の駅舎の屋根ですよ。
なので、このあたりはホームのある位置より一段高い場所にあるようですね。

桜谷坂3

さらに道沿いに南下していくと、パンダ橋なる変わった名前の歩道橋がありました。
ちょっと写真では見えてないですけど、この左側に橋がちゃんとあったりします。

桜谷坂4

それで、今度は橋から上野駅のホームなぞをぱちりと。
もうおわかりかと思いますけど、かつての桜谷坂はこのあたりにあったらしく、おそらく写真の右側から左側へと下る階段坂道だったようですよ。

いちおう江戸東京坂道事典の一文も抜粋しておくとですね、
『現在の公園内の日本芸術院会館と常盤華壇との間をJR上野駅のほうへ下る階段坂であったが、戦後はとり払われた。』
とありました。

ちなみに日本芸術院会館は2枚目の写真の場所のすぐ近く(駅と反対側)にあったりしますよ。

というわけで、もしかすると、このパンダ橋がかつての桜谷坂のなごりを違う形で残した橋だったりして・・・、なんて妄想もしつつ、江戸東京坂道事典の一文をもとに地図を見ながらかつてあった坂道の場所のあたりをぶらりとしてみましたが、今回の坂道の場所はかなりあやふやとも言えるかもしれませんので、そのあたりはあしからず。。

地図(でもつけてみました・・・。笑)
台東区上野公園1あたり