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NO. 57
坂名:雁木坂
住所:東京都港区麻布台

がんぎ坂とよぶそうです。
別名で岩岐坂とも書くそうです。
坂下をちょっとだけ歩くと桜田通りにでることができ、また坂上からもこの麻布界隈らしい細目の道を少し歩くと前回の榎坂の坂の途中あたりにでてきたりします。

[坂上の様子]


雁木坂01
坂上より(写真1)

ここは、坂道なんですが実際は階段ですね。(写真1)
しかも見てのとおり急階段でした。
また坂にちょうどうまく覆いかぶさるように緑が青々と生い茂っていたのもなかなか雰囲気がよかったです。

[坂の途中の様子]


雁木坂02
坂の途中(写真2)

坂の途中には、こんな感じで小さな抜け道もあり、まわりの建物の雰囲気とあいまってなかなか良い感じになっていました。(写真2)

[坂下の様子と坂名の由来]


雁木坂03
坂下より(写真3)

坂下からの様子ですが、なかなかバランスのいい階段ですよね。(写真3)

そして、ここには、例のごとく坂の碑があり、
『階段になった坂を一般に雁木坂というが、敷石が直角に組まれていたから等ともいい、当て字で岩岐坂とも書く。』
とありました。

また、「江戸東京坂道辞典」によると、島崎藤村の「江戸繁昌記」に
『この附近には新開の町なぞにないやそうな特色の深い小路もある。飯倉二丁目の裏手に隠れてゐる路次、飯倉三丁目にある熊野神社の近くから旧天文台の方へ登らうとする細い坂になった小路なぞは、私の好きなところだ。旧稲葉邸の角から我善坊の方へと通ふ静かな横町も悪くない。就中、この辺の昔を語ってゐるのは飯倉二丁目の雁木坂であらう。坂の中をガンキといふそのいはれはよく分らないが、駕籠で往来した時代の名残をそこにありありと見ることが出来る。足を踏みしめ?昇降したらしい駕籠かきの歩いた道は、あの刻んであるやうな古い石畳みの階段に残ってゐる。』
とありました。(かなり長くなってしまいました。(汗))

ということで、この文からも昔は今以上に風情のある坂だったのかもしれませんね。

雁木坂04
坂下全景(写真4)

あと坂下にものすごい建物がありましたよ。(写真4)
写真右手にすこし見えているのが、それです。

[霊友会釈迦殿]


雁木坂05
霊友会釈迦殿(写真5)

正面からみるとこんな感じ。(写真5)
”霊友会釈迦殿”という建物で、要は宗教施設のようですね。
なんだかよくわかりませんが、すごい迫力です。
遠くからでも見えるので、このあたりを通ったかたなら一度くらいは目にしているかもしれませんね。
ちなみにこの建物、あの竹中工務店の設計とのことですよ。
しかも、検索していたら、竹中工務店のHPに、英国の人気ロックバンド''デュラン・デュラン''のジョン・テーラーさんとサイモン・ル・ボンさんが、東京タワーから眺めた「霊友会釈迦殿」のデザインに惹かれ、1987年にぜひその設計者に会いたいと、実際に会社に訪問までしてしまったというエピソードなんかもあったそうですよ。

ということで、だいぶ話がそれ気味になってしまいましたが、このコジンマリとした坂をおりると、この建物がば〜んと現れたときには、さすがにえ〜という感じでした。(笑)

地図:港区麻布台1あたり


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