たまには坂のおもしろさについてなど。
僕が参考にしている本のうちの一冊である「歩いてみたい東京の坂〈下〉」(三船康道著)の中で、坂についておもしろいことが書いてありました。
(本文より)
「町の中で道を尋ねると、「○○坂を上がってすぐ右側」というような答えが帰ってくることも多い。これは、坂が土地の場所を示すのに良い道標となっている例である。
地形は場所を示すのによい。二〇年から三〇年経過すると、建て替えや再開発によって建物は変わり、道路が広くなることもある。しかし、時間が経過しても道路のアップダウンはそのまま残る。つまり、人工物は時間の経過とともに変化するが、山を切り崩すことでもない限り地形には大幅な変更はなく、自然のままに残るものである。」
とあります。
そ、そうなんです。坂はそういう魅力も持っていました。
この坂により、その周辺に建つたてものは、アップダウンにより見る視点というか、いろんな見方が得られるわけで、それだけでもそこを歩いていておもしろいわけです。
それにくわえて、もしその建物に入ることができれば、さらに内部は複雑になっている場合が多く、あの渋谷のハンズなどもそうですが、あのスキップフロアのように建物内にいろんな段差(?)みたいな、高低差がたくさんできていたりします。
もちろん他にもいろいろありますが・・・。
でももし、あのハンズがなくなったとしても、まわりの坂はのこるのではないでしょうかね。あの店の前にあるオルガン坂もしかりですかね。
すこしぶっとんで考えると、東京に地震がきたとき、そして、そのまわりの建物がなくなったとしてもやはりこれらの坂はのこっていくのかもしれません。
そして、そこにあらたな物語がつくられていくのかもしれませんね。
坂の名前は残ったまま。
すこし話はそれますが、僕のうまれた神戸でも地震にあったときは、周りのこわれた建物をみるたびに気がどうにかなりそうなときはありました。
しかし、遠くにみえる六甲山や山へと登るいつもの坂や道、すこし岸壁がこわれたとはいえその奥にはみなれた海の景色がひろがり、よく心がおちついたもんです。
これは、建築家の宮本佳明氏がいわれていたことにかなり影響を受けていますが、最近になって、当時の記憶をたどってみるとなるほどなと感じ同感するものがあり、すこしまじめな話になりましたが、僕なりの言葉でいってみました。
そういういうことで、東京にもそういう慣れ親しんでいる坂や自然がまだまだ隠れているのかもしれませんし、人工の物や建物だけにかぎらず、そういう場所をみつけてみたいなあと思うきょうこのごろです。

西日暮里の富士見坂
僕が参考にしている本のうちの一冊である「歩いてみたい東京の坂〈下〉」(三船康道著)の中で、坂についておもしろいことが書いてありました。
(本文より)
「町の中で道を尋ねると、「○○坂を上がってすぐ右側」というような答えが帰ってくることも多い。これは、坂が土地の場所を示すのに良い道標となっている例である。
地形は場所を示すのによい。二〇年から三〇年経過すると、建て替えや再開発によって建物は変わり、道路が広くなることもある。しかし、時間が経過しても道路のアップダウンはそのまま残る。つまり、人工物は時間の経過とともに変化するが、山を切り崩すことでもない限り地形には大幅な変更はなく、自然のままに残るものである。」
とあります。
そ、そうなんです。坂はそういう魅力も持っていました。
この坂により、その周辺に建つたてものは、アップダウンにより見る視点というか、いろんな見方が得られるわけで、それだけでもそこを歩いていておもしろいわけです。
それにくわえて、もしその建物に入ることができれば、さらに内部は複雑になっている場合が多く、あの渋谷のハンズなどもそうですが、あのスキップフロアのように建物内にいろんな段差(?)みたいな、高低差がたくさんできていたりします。
もちろん他にもいろいろありますが・・・。
でももし、あのハンズがなくなったとしても、まわりの坂はのこるのではないでしょうかね。あの店の前にあるオルガン坂もしかりですかね。
すこしぶっとんで考えると、東京に地震がきたとき、そして、そのまわりの建物がなくなったとしてもやはりこれらの坂はのこっていくのかもしれません。
そして、そこにあらたな物語がつくられていくのかもしれませんね。
坂の名前は残ったまま。
すこし話はそれますが、僕のうまれた神戸でも地震にあったときは、周りのこわれた建物をみるたびに気がどうにかなりそうなときはありました。
しかし、遠くにみえる六甲山や山へと登るいつもの坂や道、すこし岸壁がこわれたとはいえその奥にはみなれた海の景色がひろがり、よく心がおちついたもんです。
これは、建築家の宮本佳明氏がいわれていたことにかなり影響を受けていますが、最近になって、当時の記憶をたどってみるとなるほどなと感じ同感するものがあり、すこしまじめな話になりましたが、僕なりの言葉でいってみました。
そういういうことで、東京にもそういう慣れ親しんでいる坂や自然がまだまだ隠れているのかもしれませんし、人工の物や建物だけにかぎらず、そういう場所をみつけてみたいなあと思うきょうこのごろです。

西日暮里の富士見坂
コメント一覧 (2)
訪問ありがとうございます!そうですね、建物ばかりのこの東京では、この坂は違和感のようなものを感じてしまいますよね。でも、最近はどちらが違和感のあるものなんだろうと、ふと考えることも多いですよ。でも建物も含めた坂に、今はすごく惹かれるものはありますかな。ではまた気楽に遊びにきてくださいね。あ、あと149@サトウさんのブログもし再開したら教えてくださいね。
さっそくおじゃまさせていただきました。
坂道には力強さというか、エネルギーを感じます。
日常に突然現れる異物感とでも申しましょうか。
大変魅力的です。