福生市の多摩川沿いの遊歩道を歩いていたら、富士山と橋が同時に見えたのでそのときのことでも。

睦橋と富士山の眺め(とある街の風景347)1
写真1

前回の記事(「桜の名所「福生市多摩川堤防」からの富士山の眺め(とある街の風景346)」)の続きといえば、そうなんですけど、福生市の多摩川沿いの遊歩道(このあたりも福生市多摩川堤防に含まれるようです)を歩いていたら、睦橋とともに富士山の頭のほうがちらりと見えるポイントがありました。 (写真1)

ちとわかりにくいですけど、写真1中央の山の稜線の向こうに見えていますよね。

睦橋と富士山の眺め(とある街の風景347)2
写真2

写真1だとわかりにくいので、望遠で撮ってみたものです。 (写真2)
なんとか富士山の頭のほうがちらりと見えていますよね。

橋と富士山。
なんだかこのアングル、場所はまったく違うんですけど、このまえブログの記事(「厩橋からのスカイツリーと名所江戸百景「御厩河岸」」)で取り上げたばかりの葛飾北斎の浮世絵、富嶽三十六景「御厩川岸より両国橋夕陽見」」の構図と似ているかなあ、なんて思わず妄想してしまいましたね。
そういう意味では、富嶽三十六景はカメラの望遠視点で描いているのかなあ、なんて思ってもみたり。

ちなみに、写真1&2で見えている睦橋のあたりは、昔、渡し船(=熊川の渡し)も運行していたらしく、福生市郷土資料室が公開している資料にこの渡しの解説があったので、そのまま抜粋させていただくとですね、
『熊川の渡しは現在の睦橋付近にあった渡し場です。渡し場を通る道は、対岸のあきる野市小川を経て、秋川沿いに伊奈や五日市、檜原へと通じていました。 江戸時代中頃までは、秋川流域では五日市の手前の伊奈に市が置かれていたため、伊奈へ続く道を伊奈道と呼んでいました。熊川の渡しの熊川側にも伊奈道と呼ばれる道がありました。』
とありました。
やはり橋のあるところは、昔から要所だったところが多いんですね。

ということで、けっこう前の写真での紹介となりましたが、今回はこんな感じです。

地図
福生市南田園

関連リンク:
→ 福生の渡船場(PDF)- 福生市郷土資料室
→ 桜の名所「福生市多摩川堤防」からの富士山の眺め(とある街の風景346) / 福生市南田園 - 東京坂道さんぽ
→ 厩橋からのスカイツリーと名所江戸百景「御厩河岸」 / 台東区蔵前+墨田区本所 - 東京坂道さんぽ