前回に、世田谷区の岡本八幡神社境内にあるおんな坂(NO.254)を取り上げたわけなのですが、実は、多くの神社内に女坂という坂道があればたいてい、男(おとこ)坂という女坂より勾配名な坂道や階段があるものなのですが、この岡本八幡神社では、そのような正式に名付けられた男坂がないようのですよ。

ただ、境内を歩いてみると、明らかにここは男坂と呼んでもいいでしょ?という場所がありましたので、今回はそこをぶらりと。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。1
写真1

まずは、こちらです。(写真1)
だいたい予想つくと思いますけど、本堂に行くための参道の入口ですね。
鳥居の上のほうに良い感じで樹木がたくさん見えていてそっちも気になるところではありますが、今回はそれより下のほう、写真だけではわかりにくいですけど、鳥居の奥のほうに階段が見えているのですよ。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。2
写真2

それがこちらですね。〔写真2)
見てのとおりですが、かなりの勾配具合の階段がありました。(というより急階段ですね。(汗))
ちなみに前回のおんな坂(NO.254)との位置関係ですが、この階段の右側をだいたい並行してある感じで、この階段についていえば、おんな坂(NO.254)の高低差分がそのまま階段になったのかなという感じでした。
なので、ここも国分寺崖線の高低差を一気に上り下りすることができる階段とも考えることができるかもですね。

あと、現地では気がつかなったのですが、帰ってから調べていたら、どうやら写真2の両側にどどんと写っている石灯篭、なんとユーミン夫妻こと松任谷夫妻が奉納した石灯篭とのことですよ。(どちらかなのか両方なのかはわかりませんが・・・。参照元:ミスティの虹いろ日記より)
そんなわけで、民家園の奥にある、あのひっそりとした神社にこんなものがということで、おもわずタイトルにも加えてしまいましたよ。。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。3
写真3

また、写真2の左側には、なかなか風情ある構えの入口もありました。(写真3)
実は、この奥は世田谷区立岡本公園民家園になっていて、中には世田谷区指定文化財でもある「旧長崎家主屋」、「旧浦野家土蔵」を移築・復元した古民家があるそうなのですが、ここも訪れた時は休み中だったのか中に入れなかったのですよ。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。4
写真4

そんなこんなで階段を上りはじめました。(写真4)
「ここの手すりは真ん中についているのだなあ、こんなつくりの階段なんて他にあったっけ?」などと思いつつ、上っておりましたよ。(笑)
でも、後々よく考えてみると、ここは参道でもあるので、混んでる時などは特に、こうしておけば行きと帰りの道をわけやすいのかもと考えてみるとすこし納得できるかなあと。(真相はさだかではありませんが。。)

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。5
写真5

いちおう、だいたい同じ位置より、坂下方向をみてみました。
なんとなくこじんまりとしていて、回りには緑がたくさんあったのが、印象的でした。
(しかも左側の灯籠のそばに、光加減のせいだとは思いますが、犬かなにかがいるみたいに見えていてちょっと怖い感じでもありますが。。)

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。6
写真6

写真5と似たようなアングルですが、階段をさらに上ってから、再び坂下方向を見てみたものです。
ちょっと下の写真5のあたりから見下ろすと、すこし神秘的な感じがしないでもなかったのですが、このあたりから見てみると光の抜け具合とかそういうのもあるのかもしれないですが、さきほどよりはふつうな感覚で高低差のある場所だなあと。
でもまわりに樹木がたくさんあったので、それほど高くて怖いという感じではなかったですけどね。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。7
写真7

そんでもって、後ろを振り返ると、こんな感じでした。(写真7)
奥に見えているのが本殿ですかね。

岡本八幡神社のおとこ坂?そしてユーミンの石灯篭。。8
写真8

いちおう坂上からの様子なども。(写真8)
こちらは、現地でなんとなく坂の景色がよさげな場所から撮ったものなのですが、帰ってからすこし気になり、富士山の見える方向を調べてみると、どうやらそれほど的はずれでなかったようで、写真8の中央から右側までのどこかに、もし樹木がなかったら富士山が見えるかもしれないみたいでした。
なので、ここも国分寺崖線のおかげで、坂下とはかなりの高低差なこともあり他の場所より建物に影響されないはずなので、樹木しだい(季節しだい)では景色もかなり開けて見え、ここも隠れ富士見坂ということになるのかもしれないですね。

住所:
世田谷区岡本2-22