所在地:港区高輪4-10あたり


ざくろ坂と呼ぶそうで、別名で新坂ともよぶそうです。

場所は前に取り上げた「いちょう坂(NO.244)」のすぐ北側にあり、JR品川駅から第一京浜を渡り、大規模なホテルが建ち並ぶ間を通って、メトロ高輪台駅のある西側に抜けることができる道路があるのですが、その道が今回の坂道となります。


柘榴坂(NO.245)1
写真1

まずは坂上からの景色でも。(写真1)
さっき、この道は大規模なホテルのあいだをぬってふぬふぬと書きましたけど、ここから見る分には、坂の両側にちょうどいい高さの街路樹が植えられ、両側のホテルも建物部分においては坂に対してセットバックしている形になっているようで、地図で見る感じよりは圧迫感はないようでした。


柘榴坂(NO.245)2
写真2

すこし坂を下り、さらに坂下を見てみました。(写真2)
左側に坂に沿って長く隣接している建物が見えてますけど、こちらはグランドプリンスホテル新高輪のレストラン棟のようですね。
けっこうできてから時間が経過しているのか手前の街路樹ともけっこうなじんでいるような雰囲気かもですね。
あとは、坂道自体は見た感じは緩やかな傾斜具合ですけど、左のレストラン棟の地面部分を見てもらうとわかりやすいのですけど、実は坂上と坂下でけっこうな高低差具合だったりするみたいでした。

また、この写真の左側に坂の碑もちらりと見えていたりします。
なので、そのまま坂の碑の文を抜粋させてもらうとですね『坂名の起源は伝わっていない。ざくろの木があったためか。江戸時代はカギ形に曲り、明治に直通して新坂と呼んだ。』とのこと。
とりあえず、「江戸時代はカギ形に曲り」というのが気になったので、古地図で確認してみると、たしかにカクカクと曲がっていましたよ。
坂上から坂下に歩いた場合、下りながら坂道はいったん右にほぼ直角に曲がり、ほんのすこし歩くと、今度は左に直角にまがるとまた長い坂道が現れるというつくりだったようですよ。


図1:古地図との比較(柘榴坂)
図1

そこで、今回の柘榴坂(NO.245)と前回とりあげた、いちょう坂(NO.244)の位置関係をわかりやすくするため、グーグルマップに絵を描いてみました。(図1)
図のオレンジと赤の点線が、現在の柘榴坂(NO.245)といちょう坂(NO.244)です。
そして、赤線で描いたものが古地図を見ながらだいたい現在の地図にあわせるとこんなかんじだろうなと予測しながら描いてみたものです。
そうすると、みごとに位置関係があてはまるんですよ。
どう説明したらいいかわかりませんけど、とにかく、いちょう坂(NO.244)がかつての柘榴坂の場所の痕跡みたいなもの(記憶)を残した坂道の可能性が高くなったかもですよ。
そんなわけで、いちょう坂(NO.244)の記事の中で、「このすぐ北側にあるかつての柘榴坂が今のいちょう坂の場所にあったという説もあったりするのですが」と書いたのですが、どうやら古地図と見比べてみると、その説もあながち仮説というだけではとどまらないものなのかもしれないですね。


柘榴坂(NO.245)3
写真3

また坂道にもどりまして、今度は坂をすこしくだり坂上方向を眺めてみたものです。(写真2)
右はちょっと懐かしい感じのつくりレストラン棟に対して、左側にガラス張りの無機質な感じの建物があるのが、人によって善し悪しの意見が別れるところかもしれないですが、とにかく東京らしいかなと思ってみたり。


柘榴坂(NO.245)4
写真4

さらに坂を下り、坂下方向を見てみました。(写真4)
このあたりから今の品川駅前っぽい大規模なホテル棟が視界に入ってきだしました。

ちなみに、このあたりの昔のことが、いつもお世話になっている本「江戸東京坂道事典」に書かれてまりましたので、すこし抜粋させてもらうとですね、
『このあたりは旧高輪南町で、「東京府志科」の同町の条に「明治二年仲町を合せ五年又もと鹿児島久留米其他三四藩の邸地を併す」とあり、この坂道については無名坂としている。坂の北側はむかしの鹿児島(薩摩)藩下屋敷で当時は薩摩藩の高輪屋敷とよばれていた。明治維新後は官収され宮内省の用地となり、北白川宮、竹田宮、東久邇宮の三宮の御殿がつくられた。戦後、北白川宮邸宅は衆院議員宿舎、竹田宮邸は高輪プリンスホテルとなり、さらに東久邇宮邸跡は阪急系の高層ホテル「ホテルパシフィック」が建っている。』
とのこと。
なお、ここででた「高輪プリンスホテル」はグランドプリンスホテル高輪に名称変更、「ホテルパシフィック」は今はなくなり(でも建物は残っているようです。設計は坂倉建築研究所とのこと。wikipediaによるとですが。)、SHINAGAWA GOOSなる複合商業施設になっているみたいですね。
なので、写真4で左側に見えている大きなビルがSHINAGAWA GOOSということみたいです。


柘榴坂(NO.245)5

写真5

いちおう、写真4とだいた同じ位置より、坂上のほう見てみました。(写真5)
坂上あたりのほうも遙かかなたといった感じでしたよ。


柘榴坂(NO.245)6
写真6

そして、やっと坂下あたりまでやってきました。(写真6)
正面を横切っている道路が第一京浜で、その奥が品川駅ということになりますかね。


柘榴坂(NO.245)7
写真7

最後は、写真6でも見えていた歩道橋から坂上方向を眺めてみたものです。
こうしてみると、高低差具合もわかりやすいかもですね。
しかも昔とは違い、ほんとまっすぐな坂道ですね。


地図
港区高輪4-10あたり