前に取り上げたとある街の風景208(六本木一丁目駅の上にある坂道)の坂道のある場所から西のほうに行き、六本木通りを越えてすこし歩くとアメリカ大使館職員宿舎なるところがあるのですが、今回はその隣の道を歩いていた時に気になった坂道風景でも。


大使館の宿舎を眺めながら1
写真1

六本木通りからすこし奥に入ったあたりにこんな場所があったんですよ。
とにかくここは坂道的にはのっぺりとした傾斜のゆるい坂なのですが、見てのとおりこの道の右側にはなんとも個性的なつくりのアメリカ大使館職員宿舎として使われているタウンハウスが坂道に沿って建っていたんですよ。
とにかくタウンハウス(日本でいえば長屋がそれにあたるのですかね)ということで各住戸が途切れることなく繋がっていて、それが坂道の傾斜に沿って微妙に階段上になっていて、その他のつくりもよくよく見てみると(プレハブ住宅みたいな感じのものがただただ連結したものではなく)いろいろと凝ったつくりしていましたよ。

そんなわけなのでここまでくると坂道風景にもかなりの割合で影響を与えているといわざるをえない感じですかね。
ちなみにこのタウンハウス、実は知る人ぞしる建築らしく、「ミツイタウンハウス」という名前がついているみたいで、設計者はハリー・ウィーズとその方々(海外で有名な人みたいです)ということだそうですよ。
ただここ、実はこの坂道沿いの建物とあわせてこの奥にも奇妙な感じのデザインの宿舎建築があるので、それらを含めてのものだとは思いますけどね。



大使館の宿舎を眺めながら2
写真2

いちおう坂上からのものも。
ここからだと傾斜具合もわかりやすく、左のタウンハウスもその傾斜にあわせて階段上になっている感じがわかりやすいんじゃないですかね。

またここは、前に取り上げたとある街の風景207(泉ガーデンの階段いろいろ)の中の最後のリンク先で出ててきたこのあたりの広域計画と泉ガーデンタワー(写真2の左上にもちらりと見えてますけど)の階段のあるアーバンコリドールとの関係を示した図の軸線のしたの方の場所でもあったりするんですよ。
(でもこの写真だけみるとそれでどうしたの?なにか意味あるの?とつっこまれそうですし、後で気がついたことなのであれなんですが・・・。)


ということで、今回はなんだか坂道話というより建築話という雰囲気になってしまいましたが、さらりとこんな感じです。


住所
港区六本木2あたり