所在地:大田区中央5

きぶね坂とよぶそうです。
場所は汐見坂(NO.223)の坂上から道沿いに西(坂上方向)へ歩いて5分くらいのところにあり、そこから北西方向に上っている坂道です。

貴船坂(NO.225)1
写真1

では、まずは坂下から見たものなど。
すでに坂上の頂上が見えているとおり、一直線の坂道で、まわりも低層のマンションや住宅ばかりで、勾配具合といい道幅といい、なかなかに気持ちのよさげな坂道でした。
あと手前左側に通学路と書かれた交通看板があったのですが、僕がぶらりとした時は子供も通学で歩く道というわりには、なにげに車の行き来多かったかもです。(たまたまかもしれませんが、汗)
またこのすぐ左側には、池上本門寺の敷地内にある本門寺公園があったりします。

そして、本門寺公園の話がでたついでに、実はこの坂、なにげに本門寺公園との関係も深いらしく、そのこともふくめて大田区の公式HPに坂の説明があったので、そのまま抜粋するとですね、
『池上一丁目6番と中央五丁目7番の間の坂道。坂名は、本門寺公園の中にあった東之院の貴船明神にちなむといわれます。東之院は本門寺の子院の一つで、貴船明神はその鬼門よけとして置かれていましたが、明治初年の神仏分離令により同寺院と分離され、明治45年になって近くの太田神社(中央六丁目3番)に合祀されました。』
とありました。
※貴船明神=神狐の石像でかつては本門寺の鬼門除けとして東之院におかれていたもの。

ちなみに、ここにはいつものように坂の碑があったのですが、実は碑の説明部分がかなり劣化していて読めずじまいだったのですよ。(なので他のサイトさんの抜粋文も確認してみましたが、だいたい上のと同じ内容なので、今回ははぶきますね。)
あと、説明にある太田神社については、過去エントリーの「とある街の風景189(太田神社の階段)」でなにげにとりあげてますので、こちらもよかったらどうぞ。

貴船坂(NO.225)2
写真2

次はすこし坂を上り、坂下のほうをみてみました。
坂下の建物から高さを見比べてみると、ここまででだいたい3階床部分くらいの高低差はありそうな感じですかね。
写真ではえらくゆったりした勾配具合に見えてますが。

貴船坂(NO.225)3
写真3

また右側をみるとこんな具合に隣接する東之院(坂の説明でもでてきてます。)の緑の屋根がひょっこり見えていました。(もしかしたら写真2の右にみえてる緑の屋根のも東之院関連の建物かもしれないですが、こちらは未確認です。)
あとは手前の道路みてもらえれば、この坂の勾配具合もわかりかもですね。

貴船坂(NO.225)4
写真4

さらに坂を上り、同じく坂下のほうを眺めてみました。
景色もひらけていて、ちょうど坂の正面から右側にかけてが池上本門寺の敷地ということもあり、敷地内の樹々がいい感じで見えていましたよ。
しかもいつもはちょっとうっとおしく感じる電線もなんだかすこしだけですがキリリとした感じで風景に溶け込んでるように見えなくもないですかね。。

貴船坂(NO.225)5
写真5

そして、最後は坂上からの坂道風景など。
遠くのほうには高層ビルが見えてますが、地図で確認してみると、ちょうど軸線上に京急蒲田駅があるので、おそらくそのあたりのビルだと思います。
またここから蒲田方面に下る坂道ということは、南東に下る坂ということで、さらにこの地形具合からいえば、やはりこの坂上からもかつては遠くに海が見えたかもしれないですね。
そういう意味ではここもまた別名で潮見坂とつけてもいいのかもなあと思いつつも、まあこのことについてはまたそのうちの宿題ということで。(笑)

地図
大田区中央5