所在地:千代田区神田淡路町2

しん坂と呼ぶそうです。
場所は、幽霊坂(NO.208)と並行な一本南側の道を東へと下っていて、坂上は本郷通りに面している坂道です。

新坂(NO.210)1
写真1

まずは坂上からのものです。(写真1)
とりあえず、ここからすでに坂下のほうまで見えていて、両サイドには高層ビルが建ち道路に対してセットバックしているので、まだこのあたりは平坦で見た目にも広く見えるのでなんとなく殺風景な感じの道路(坂道)という風に見えなくもないですかね。
しかもこの道路、標識見えてますけど一方通行になってましたよ。
なんというかこれぐらいの道幅で両側通行のところはたくさんありそうですけど、やっぱり土地柄なんでしょうかね。

新坂(NO.210)2
写真2

とりあえず写真1でフレームに収まりそうになかったので、思わず空を見上げてぱちりと。(写真2)

新坂(NO.210)3
写真3

そして、道路が傾斜しているあたりまでやってきて坂下のほうを見てみました。(写真3)
ちょっと変わった雰囲気のする坂道といえばそんな感じもしなくもないですかね。
そんでもってやっぱりここも一通の道路でした。
なので車でこの坂道を通るときは下ることしかできません。(笑)

またここには写真3でも見えているとおり、いつもの坂の碑があり、
『この坂を新坂といいます。『東京名所図会』には“新坂は維新の後、新たに開かれたる道路なり、昔は観音坂と紅梅坂の間、阿部主計頭の屋敷にして、此処より駿河台に登る通路なかりし、崖の上には今も旧形を存せる彼の練塀の外囲ありしなり、此の練塀を道幅だけ取毀ちて道路を開きたり。故に俗呼んで新坂といへり”とかかれています。維新の後とのみかかれその年月は不明です。』
とありました。

ちなみに、説明には維新後にできた坂と書いてあったので、古地図でも確認してみたのですけど、やはりそのとおりなのか江戸時代にはこの坂道に該当しそうな道はありませんでした。

新坂(NO.210)4
写真4

そして、あっというまに坂下までやってきました。(写真4)
こうして坂上のほうを眺めてみると、以外と高低差あったんですね。
見た感じでは建物一階分くらいですかね。

でもこの北側(右側)を並走している幽霊坂(NO.208)淡路坂(NO.209)はこれどころの高低差ではないはずので、なんだか不思議な感じですね。

あと、坂の右側には「淡路公園」という公園があったそうですが、今は「淡路広場」という名(千代田区のHPによると)になっているようです。
ただ今はオレンジというかピンクというかそれ系の色の建物が建っているみたいで、地図やら航空写真をみるかぎりでもどこが「淡路広場」なのかまではちょっとわかりませんでした。

地図
千代田区神田淡路町2