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所在地:文京区湯島4あたり


きりどおし坂と呼ぶそうです。
場所は湯島天神の北側を走っている春日通りの道が今回の坂道ということになり、神社北側あたりからメトロ湯島駅まで下っているあたりを切通坂というみたいです。



切通坂(NO.189)1
坂上より

坂上からの景色です。
さすがに春日通りという地下には大江戸線も走っている大通りということもあり、道幅も広く、車の行き来もかなり多かったです。
右側には湯島天神の建物がいい感じで見えているなあと思いつつ、その左側には湯島ハイタウンなるバカでかい高層アパートがアイストップに見えていたりと、なかなかありそうでない感じの風景がひろがっていておもしろい感じでした。



切通坂(NO.189)2
湯島天神

坂から見える湯島天神はこんな感じでしたよ。
よくみると銀色のサッシがとりつけてある部分もあったりと新旧の建物がまざっているのかもなあと。



切通坂(NO.189)3
坂の途中より

今度は、すこし坂道を下り、坂上のほうをみてみました。
いつものことですけど、坂上のほうを眺めると、その坂道の勾配具合がわかりやすいかもですね。
そんな感じで、ここもけっこうな高低差はありそうですよ。



切通坂(NO.189)4
坂の途中より2

さらに下り、坂下のほうを眺めてみました。
見てのとおり、このあたりからグッとカーブしながら下っているようで、なかなかいい感じの曲がり具合と勾配具合だったかもです。



切通坂(NO.189)5
湯島ハイタウン

そして、4枚目の写真の左側にそびえ建っていた湯島ハイタウンをパチリと一枚。
なんだか各部屋の室外機のとりつけられかたが実に異様な感じがして、台風なんかきたら落ちてくるんじゃないかと心配してしまうくらいでしたが、まあ大丈夫なんでしょうね(笑)。



切通坂(NO.189)6
坂下より

最後は、坂下からの風景です。
もうちょっと坂上の方がすこしみえそうなアングルもあったんですけど、今回は湯島ハイタウンと坂道の関係がわかりやすい角度を選んでみました。
さすがに道幅のひろい切通坂ですけど、建物がここまで背が高くてのっぺらりんとしていると、さすがにスケール感もずれている感じがするんですけど、どうでしょうかね。。


ちなみにここにはいつものような坂の案内板が坂の途中にあり、

「御府内備考」には「切通は天神社と根生院との間の坂なり、是後年往来を聞きし所なればいふなるべし。本郷三、四丁目の間より池の端、仲町へ達する便道なり、」とある。湯島の台地から、御徒町方面への交通の便を考え、新しく切り開いてできた坂なので、その名がある。
初めは急な石ころ道であったが、明治37年(1904)上野広小路と本郷三丁目間に、電車が開通してゆるやかになった。
映画の主題歌「湯島の白梅」“青い瓦斯灯境内を 出れば本郷切通し”で、坂の名は全国的に知られるようになった。
また、かつて本郷三丁目交差点近くの「喜之床」(本郷2-38-9・新井理髪店)の二階に間借りしていた石川啄木が、朝日新聞社の夜勤の帰り、通った道である。

二晩おきに夜の一時頃に切り通しの坂を上りしも 勤めなればかな   
     石川啄木  』
とありました。

そして、この近くには、坂道案内板にも書かれている石川啄木の歌にまつわるエピソードがかかれた案内板もあったのですけど、あまり立ち止まってよんでいる人もいなさそうだったので、せっかくなのでここにのせておきますね。
『この歌は、石川啄木(一八八六 ― 一九一二)の明治四三年(一九一〇)の作で「悲しき玩具」に収められている。文字は、原稿ノートの自筆を刻んだ。
当時啄木は、旧弓町の喜之床(現本郷二ノ三八ノ九・新井理髪店)の二階に間借りしていた。そして、一家五人を養うため、朝日新聞社に校正係として勤務し、二晩おきに夜勤もした。
夜勤の晩には、終電車で上野の広小路まで来たが、本郷三丁目行きの電車はもう終わっている。湯島神社の石垣をまさぐりながら、暗い切通坂を、いろいろな思いを抱いて上がったことであろう。
喜之床での二年二ヶ月の特に後半は、啄木文学が最高に燃焼した時代である。この歌は当時の啄木の切実な生活の実感を伝えている。
文京区内で、最後に残っていた啄木ゆかりの家”喜之床”が、この三月一八日に、犬山市の博物館「明治村」に移築、公開された。』
※移築されたのは昭和五五年三月一八日ですね。


あと、その他にも、いつもお世話になっている「江戸東京坂道事典」には、この坂は江戸時代よりまえからあったとか、島崎藤村の「春」や山本有三の「路傍の石」なんかにも、この切通坂やこのちかくあたりの描写なんかが書かれているという一文もあったんですけど、さすがにここまでのせてしまうときりがなさそうですので、とりあえず気になる方は各自で調べてみてくださいね。


地図
文京区湯島4あたり