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所在地:文京区湯島3

てんじんおんな坂とよぶそうです。場所は、女坂という名前がついているとおり、湯島天神に出入するための坂道で、天神石坂(NO.186)の坂上から北に下っている坂道です。

天神女坂(NO.187)1
坂上より

坂上からの景色です。
なんとなく女坂というとスロープ坂のイメージがありますけど、ここでは見てのとおりの階段坂でした。
この右側に男坂があり、左側は湯島天神の境内ということになります。
高低差具合や道幅のちょうどよさに加え、灯篭やら梅園なんかも一望できてなかなかハイレベルな坂道かもですよ。(笑)

天神女坂(NO.187)2
坂の途中より

すこし坂を下り、坂上のほうを眺めたものです。
手入れされた階段坂道とその右側に見えている石垣、そしてその上に建つ授与所(境内案内図によればです)の建築などがうまくまざりあって、かなりいい感じに見えていましたよ。

天神女坂(NO.187)3
坂下より

そして、一気に坂下まできてみました。
いやいあなかなかのものですね。
左側の梅園に加えて、右側の立派な石垣もいいですけど、さらにその上からも、なにやら生き物のように梅の木がせりだしているのも、なんだかおもしろいですかね。
そういえば、一番手前にすこしだけ見えてますけど、占い師さんがでんと座っていましたよ(いちおう、不思議そうな目で僕を見られていたので「坂道の写真撮ってます」なんて一言を占い師さんにつげながら、なるべく占い師は写らないように今回は写真撮りました)。なにやら机にはられた張り紙にテレビなんかでも取り上げられたとかなんとか書かれていたので、有名なかたかどうかはともかく、この場所でずっと占いをやっているかたなのかもしれないなあと。

天神女坂(NO.187)4

最後は坂下あたりより、梅園を眺めてみました。
ちなみに、この女坂には男坂のような案内看板はなかったのですけど、写真にもうつっている梅園はけっこう有名らしく、江戸東京坂道事典の一文を抜粋すると、『境内の梅樹は湯島の白梅といわれ、いまも樹木の数は多く、泉鏡花の原作を劇化した新派の「婦系図」の濡れ場の舞台として知られる。その舞台は湯島天神の白梅をバックにお蔦と主税がベンチに並んで悲しい恋の涙を流すくだりで、これが映画化されると、「湯島の白梅」なる歌謡曲が流行したりした。元来、小説「婦系図」には湯島天神は出てこないのだが、鏡花の好みで芝居ではこれを登場させたものである。鏡花は一八歳で文学の夢を抱いて故郷の金沢から上京したが、尊敬する尾崎紅葉の門を訪れる勇気がなく、故郷の家での下宿人だった医学生の福山という男を唯一のたよりに、その転居にしたがってあちらこちらと移り住んだ時期、しばらく湯島天神下に暮らしたことがあった。』
と書かれてありましたよ。

天神女坂(NO.187)5
湯島天神本殿

地図
文京区湯島3