今回は以外と当たり前だけど、きずかないことなど。

建築にたずさわっている人にとっては当たり前といえばそれまでなんですけど、街や道なんかを歩いていて、なんか落ち着くとか、いいなあと思える場所ってありますね。
こういうのってなぜなんでしょうね?
いろいろな条件が重なり合っていることはたしかです。

見た感じという視点からみるとですね、たとえば、表参道とかって道が広いけど、あまりそんながらんとした感はないし、むしろ密集している感じがあります。それって、やはりあの街路樹なんかが影響していたり、歩道の広さや建物の高さなんかもかなり影響しています。もちろんおしゃれな店舗が多くあり、またそれら個々が表参道という道に対して意識が高く、それに影響をうけて外観などもきまっているからかもしれません。または勾配があるからかもしれません。

でも一番の元である、道の幅や歩道の広さ、建物の高さなんかは、専門的にいえばいろいろな規制から決まってきているのですが、もともとは、人の寸法(身長や肩幅などなど)などからきているサイズというか大きさに由来しています。

わかりやすくいうとですね・・、え〜と、道路の道幅が6mくらいあるとすればですね、その幅は車がすれ違える幅としてみているとすると、車の幅をだいたい2.5mくらいでみています。そしてその車の幅も、人の肩幅は自分で計ってみるとわかりやすいですが、70cmくらいでしょうか。それで、車の座席一人ぶんのスペースがきまり、それが2人分と車のその他もろもろの設備で2mくらいになりますから、そのあたりから道路の幅の基本は決まっていることと考えていいようです。歩道も同様です。それと、建物の高さも人の身長は1.7〜1.8mくらいでみているとするとですね、手を上げたときなんかも考えてそのあたりから天井の高さが2.1m〜3mくらいを基本に決められいたりします。そしてこれが積み重なるとビルとなります。

当たり前だろ、とかいわれそうですが、なんかいい感じと思う場所はこのあたりのバランス(広すぎず狭すぎずという意味で)なんかもいいものになっているのだと思いますよ。(あくまで私見ですので、参考までに。)

とにかく坂道なんかはもともとの自然条件でその勾配や高低差なんかができているので、そのあたりの人との寸法というか人工的なものと自然条件がものすごくわかりやすく、あらわれている場所なのかもしれませんね。